エアコンのお話し⑥(全館と個別の特徴②)

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昨日は、全館空調と個別空調の違いを
いくつかご紹介しました。

それぞれ特徴がありますから。
「なんとなく」いいからと言って採用しても、
あとで困りますから。

特徴をしっかり把握しておきましょう。

ということで。
昨日からの続きですよね。

全館空調って、家全体を空調するというイメージ通り
家の中の温度ムラをなくすことが目的なシステムです。

それでも、お父様が暑がりだから、
夏にお父様の部屋だけ涼しくしたい!
という場合どうするのか??

何も意図しない全館空調であれば、
それは想定外なので、対応は難しいです。

ただし。
とあるメーカーの全館空調の場合、
そういったケースにも対応できる想定になってます。

何をしているのかというと、とてもシンプルなんですけど。
各部屋へ吹き出す風の風量を調整できるようにしてます。

先程お話しした、お父様の部屋であれば、
その部屋へ吹き出す冷気を増やして、冷えるようにする
という感じです。

ただ、風量調整できる仕様の場合、
どうしても費用が高くなっていまいます。

しかも。もっと、キンキンにしたい!という場合、
限度がありますよね。

もし、そういう状況であれば。
いいかどうかは別なのですが、
お父様の部屋に、個別のエアコンを追加する。

そうすることで、ベースとなる空気は全館で、
プラス部分は個別で対応ということになります。

せっかく全館なのに??
って声も聞こえてきそうですが、
使い勝手を考えると、それも一つの方法です。

そうそう。
もし、全館空調を一台の機械でする場合は、
どこかに、個別エアコンの設置をオススメしました。
(故障した時のリスク回避です)

そのエアコンのある部屋を、お父様の部屋にする。
そうすれば、とても合理的かもしれませんよ。

ちなみに。
全館空調をベースにして、個別を追加した場合、
個別の部屋から、廊下なんかに出たりすると、
その温度差で、夏は暑く、冬は寒く感じます。。

ベースとして、寒くも暑くもない温度なのですが、
人間って不思議なもので、「差」を感じると、
寒さや暑さを感じたりするもんなんです。

つまり。。
キンキンに冷やしたお父様が、食事のため
部屋を出ると、暑くて仕方ないでしょうね。
他の家族は、涼んだ表情しているのに。

話が長くなりましたが。
個別、全館には、各々特徴があります。

ご自身の生活スタイルをしっかり理解して、
それに一番フィットするタイプを選びたいですね。

明日は、よく話題になる床暖房についてお話しします