床暖房のお話し②

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昨日は、ホットカーペットみたいな暖かさの
床暖房について、お話ししました。

床の表面だけでなく、空気も暖かくなる
ということで、家全体に採用すればいいのでは?
という話の流れでしたよね。

私が、これまでに、家全体には採用したことがなく
その理由がなんなのか?とのこと。

その説明をするために、床暖房の特徴を
お話ししていこうと思います。

床暖房は、ホットカーペットと違って、
〇〇帖という規格ではなくて、いろんな大きさの
パネルを組み合わせて床下に組み込んでいきます。

なので。家全体にも式こめますよ
ってお話しをしたと思います。

でも、それには補足説明が必要です。

例えば。
部屋の壁際って、何か家具を置いたりしませんか?
テレビ台とか、収納家具とか。。
そういうことを踏まえて、壁際には床暖房のパネルを
敷きこまないことが多いんです。

それくらいなら、あまり影響ないでしょう?って思うはず。
部屋の空気を暖めるには、影響少ないですよ。

でも。部屋から廊下に出るところって。
床暖房が配置されていませんよね。
そのパネルない部分って、暖かくないんです。

人は、温度差でさほど冷えていないものを冷たく感じる
なんてこともあるお話しをしたことありますが。。

そのパネルないところって、ヒヤッとしたりする場合も。。
それって、小さいながらもヒートショックですから。

あまり嬉しくないかもしれません。

なので。家全体といいつつ、部分的には、
ヒヤッとする場所ができてしまう可能性があるため、
家全体への敷き込みは、採用していません。

それと。
温水にしても電気にしても、つけっぱなしとなると、
ランニングコストって、相応にかかるんですよね。

エアコンは、かなりエコなのですが、
それに比べると、割安になることはありません。

家全体を暖めるとなると。。

大きくは、この二つの理由から、家全体へ
床暖房を採用したことはありません。

では。
どういう使い方をするんですか?
って聞きたくなりますよね。

よくあるのは、LDKのみに採用するケースですね。

もともと、床暖房を使っていて、その良さやランニングコストを
理解している場合には、絶対採用となりますね。

それと。
大きな吹き抜けがあって、足元が寒く感じそうだと思う場合は
採用しますね。
実際は、しっかり断熱気密とってあれば、エアコンで十分ですが。。

万が一寒いといやだからということで設置する場合はあります。

最後に。
床暖房は、床下で故障や不良があると、
床を剥がして修理しないといけないので、
それも知っておいたほうがよいかなと思います。

長くなりましたが、床暖房のお話しは以上です。