造り付けの家具ってどう?②
昨日から、造り付けの家具のお話し。
まずは。
そもそも造り付け家具を理解いただくため、
壁一面に収納を造る場合を例にお話ししました。
可動棚という高さを変えれる棚にする。
それも、造り付けの家具の一つです。
ただ、その家具を誰がつくってるのかというと。
家具屋さんでなく、大工さんなんですよね。
そもそも。
大工さんが、一から十まで、すべて製作する。
そんな風に思っている方がいるかもしれませんが、
実際は、そうでもないんです。
壁を立てたり、床を張ったり、天井下地を作ったり。
下地となる木造部については、ほど大工さんです。
固定する棚板や、可動棚も大工さん担当。
ただ。
棚を引き出しみたいにハコ型にしたい!
そうなると、大工さんの範疇ではなくなります。
大工さんって手先は器用な方が多いので、
やってやれないことはないと思いますよ。
それよりも、細かな作業が得意な家具屋という人がいるので、
その方に依頼する方が、余計な時間かかりませんし、
仕上がりは、家具屋さんの方が慣れてる分いいでしょうね。
先に伝えてしまいましたが(笑)
壁面いっぱいの収納として、引き出しがあったり、
開き扉があって、その中に可動棚をつけるとか
細かな作業が必要な場合は、家具屋さんが登場します。
それと。
棚とか扉を、集成材そのままではなくて、
何かきれいな仕上げを張りたい場合も、やはり家具屋さん。
どちらがすごいとか、そういう意味ではなく、
ある一定の細かな仕事は、家具屋さんになる。
そういう感じで理解していただけるといいですね。
ちなみに。
家具屋さんが造りこむ、フルオーダーの家具は、
大工さんのつくる棚や、家具屋で買う家具に比べると、
金額として、かなり高くなります。
その代わり。
その場所に合わせたジャストサイズですし、
引き出しの深さや割付、素材や金物のセレクトまで、
全てを、自由に設定できちゃいます。
その自由度といったら。。
半端ないですから(笑)
大工さんとの価格差は、なんとなく理解できますよね。
でも。
家具屋で買ってくる家具と、機能的にはよく似てる(?)
ので、価格的に近くなってもいいと思うかもしれません。
ただ。。
規格化された大量生産品である、家具屋さんの家具と
その方だけのために造った一品生産品とでは、
価格が違って当たり前かなと思ったりします。
そもそも、仕上げや仕様が違うので、
同じ土俵で比較するのも、どうなんでしょうかね。。
細かな職人技を家具一つ盛り込むだけですから。
続きは明日へ。