外構のお話し(土間コンクリート4)⑫

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昨日は、土間コンクリートの中でも、
表面の仕上げ方のお話ししました。

金ゴテというフラットな仕上げ。
刷毛引きという筋の入った仕上げ。

どちらがいいということでもなくて
使い分けるといいというお話しでした。

今日は。
土間コンクリートの仕上げとして、
もう一つ、人気のある方法について
お話ししていこうと思います。

道路から玄関までのアプローチ。
その床の仕上げとして、細かな石を
張り付けたような仕上げって
見たことありませんか?

砕石とか砂利みたいに、動くのでなく、
埋め込んである感じ。

これ。
「洗い出し」という仕上げです。

コンクリートの下地に、
細かな石を埋め込んだように見えますが
つくり方はそうではありません。

コンクリートを打った後、固まるまでに、
表面の洗って、コンクリート内の石を
浮きだたせるような方法なんです。

コンクリートのフラットな質感もいいですが、
石が浮き出して、表情のある姿って、
魅力ありますよね。

といいつつ。
なんとなく、和風な印象があるせいか、
モダンなデザインをされる方であれば、
あまり惹かれないかもしれませんね。

ただ。
この仕上げは、見た目以外にも
いいところがあるんです。

大事なところとして。
滑りにくいことがありますね。

石が表面に出ていて、凹凸があるので、
グリップが効いて、とても効果的です。

なので。
アプローチで、よく使われますね。

ただし。。
石が、大き目の玉砂利だったりすると
表面がツルっとしているので、
雨の日には、滑りやすくなりますね。
なので。石の種類には注意しましょう。

そのほか、気になることがいくつかあります。

一つ目は、汚れのこと。
刷毛引きでもお話ししましたが、
凹凸がある場合、汚れはたまりやすいです。

まめに掃除すれば、よいのですが、
汚れてしまったから、高圧洗浄で!
となりそうですが、これも注意が必要です。

水圧にもよりますが、表面の小石が、
取れてしまう可能性がありますので。

二つ目は、費用ですね。
コンクリートを洗うだけでしょう?
って思われるかもしれないのですが、
かなり手間のかかる工程なので、
職人の手間賃が必要になりますから。

そういった気になる点を踏まえても、
見た目やグリップ力に惹かれる場合は、
ぜひぜひ採用してみてくださいね。

今日は以上です。