建築家が考えるインテリアと家具のコーディネートについてまず最初に住まい手さんと考える暮らしの優位性について家具の存在提案を間取りと暮らしに融合するように。
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて
一戸建て住宅とマンション住戸で
家具の選び方は変わるのか?。
住宅というものを大きく分けた際、
一軒家と呼ばれることも多い戸建と
マンションやアパートなどの
集合住宅に分かれます。
戸建・集合住宅、
いずれにしてもそれが
持ち家か賃貸かという違いはあり、
賃貸においても誰(どの団体)から
借りているのかなどで
呼び方が変わることもあります。
どちらのスタイルの
住まいで暮らすとしても
そこには家具が必要です。
戸建とマンションでは
家具選びは変わるのでしょうか?
戸建でもマンションでも
家具の選び方は変わらない.
間取りや住まいについて
質問をする際に
ウチは一戸建ではないので
大きな家具は置けない
というお話しを伺うことがあります。
この点については
賃貸でも広い間取りを有する
物件もあれば
戸建でも置くことのできる
家具が限られるケースもあり、
あまり大きな問題ではありません。
つまり、
結論から言ってしまうと
戸建であってもマンションなどの
集合住宅であっても
家具の選び方はそこまで
変わらないものです。
家具は暮らしの道具であり、
同時に場を華やかに、
あるいは落ち着かせる役割を持った
インテリアでもあります。
見た目だけでは
実際の使い心地に欠ける可能性もあり、
使い心地が良いものでも
見た目が気に入らなければ
長い期間愛用することは
難しくなるかもしれません。
使い勝手と美しさを兼ねている
というのが前提であるとして、
住宅の形状に関わらず
空間や使用人数に対して
適正なサイズであるか?
長期の使用に耐えうる
耐久性を持っているか?
あるいは持っていないと割り切るのか?
という点は非常に重要であり、
さらに空間の雰囲気との
相性や好みがそこに加わります。
それは戸建住宅であっても、
マンションをはじめとした
集合住宅でも変わりません。
厳密に言えば
戸建住宅の方が
注文住宅という選択肢があることから
間取りや内装の自由度が高くなります。
対してマンションは特に分譲の場合、
比較的似通った
間取りになることが多いです。
しかし、
中古マンションの
リノベーションという
住宅購入方法も定着しているなか、
マンションなどでも
間取りの自由度は高くなっています。
戸建とマンションでは
搬入経路の確認場所が異なる。
戸建であっても
マンションであっても
家具の選択自体に大きな違いはなく、
重要な点は使い勝手・美しさ
空間との適性にあります。
そのうえで気を付けておきたいのは
「搬入経路」の違いです。
搬入経路とは
家具が室内の想定の位置に
辿り着くまでの道筋であり、
この確認は戸建・マンション問わず、
事前に必要なものです。
この搬入経路については
戸建とマンションで
気を付ける部分がやや異なります。
まず戸建で気を付けたいのは
2階以上に家具を設置する際に
階段を使用する場合です。
階段部の天井までの高さが低く
高さや幅のある家具が
通過できない、
あるいは曲がり角(クランク)があることで
奥行きのある家具が
通過できないケースは
往々にしてありえます。
その際には
2階に大きな開口部があり、
手摺も十分な強度があることが
条件になりますが
吊り上げ搬入も選択肢となります。
あるいは様々な事情から
吊り上げ搬入が難しい場合は
クレーン車を使用するケースもあります。
マンションにおいては
エレベーターの有無と
そのサイズの確認が重要です。
高層階の場合は
特にエレベーターの存在は
不可欠です。
築年数が長いマンションの場合、
エレベーターが装備されていても
現代のものより間口の高さも
室内の天井高も小さいケースも多く、
特に大型家具を搬入する際には
事前の確認は必須です。
また別の視点で言えば、
セキュリティが高いマンションの場合、
事前に管理室へ
書類の届け出が必要なこともあります。
さらにタワーマンション等でみられる
地下駐車場からの搬入の場合は、
場内の制限高規制により
トラックの種類が限られるケースや、
搬入専用のエレベーターや
台車使用が制限されるマンション、
さらには通路内養生や
エレベーター内養生が
必須となるマンションもあり、
搬入経路と合わせて
事前の確認が大切です。
吊り上げや事前の準備、
これらを事前に行ったとしても
結果的に搬入が難しい場合もありえます。
その際には
次善策としてサイズを再度検討するか、
現場で組み立て可能なものを
検討するのも一手です。
いずれにしても
当日になって困ったことにならないよう、
事前の確認を家具販売店の
スタッフの助けも借りながら
行っておくのが正解です。
壁面収納や吊戸棚を設置するなら
「壁の下地」をチェックもうひとつ、
戸建とマンションでの家具選びにおいて
注意点の違いを挙げるとすれば
「壁面固定」についてです。
壁面に固定を行うには
いくつか条件があり、
特にマンションの場合は
戸建てに比べて
条件が厳しくなることもあります。
賃貸だと
家具の固定に必要な
壁への穴開けが
禁止されていることが多くみられます。
分譲マンションでも
構造用の壁は共有部分とみなされ、
穴開けができない場合があります。
また、
壁面収納を設置する壁は
隣の住戸との間にある
戸境壁になることも。
この戸境壁は共有部分にあたり、
家具をビスなどで
固定することは禁じられている
場合が多々あるのです。
分譲マンションであっても
マンションの管理規定などを
必ず確認するようにしましょう。
取り付け可能な壁であった場合、
次に確認するのは壁の下地です。
吊戸棚や壁面収納等を壁固定する場合、
戸建・マンションのどちらの場合も
「下地」の確認が必須となります。
マンションの壁や間仕切りは
間柱という柱を等間隔に立て、
そこに防火性・遮音性などに優れた
石膏ボードを取り付け、
その上にクロス(壁紙)を
貼っていることが多くみられます。
このような石膏ボードに
家具を固定する場合は
柱の位置を探して
柱にネジを締めて固定するか、
柱のない空洞の場所でも
取り付け可能なアンカーという
補強アイテムを使い固定するかの
2種類に分かれます。
ただし柱への固定でない場合は
あまり重いものは取り付けできません。
壁の裏のどこに柱があるかは
市販されている
下地センサーを使えば
調べることができます。
新築やリフォームの際に
予めその予定で
下地をつくっている場合には
その下地にあわせて取り付ける事になります。
戸建住宅とマンションにおける
家具の選び方は
大きくは変わりません。
しかし、
住宅の形状やそれぞれの事情によって
気を付ける部分、
事前に確認すべき点が
異なる場合もあります。
新築やリフォーム・リノベーションの
設計ご相談をいただいている場合は、
同時にインテリアデザインと
間取り要素として
家具についても御相談を行っています。
引っ越しをや模様替え等の機会に
家具を検討したいという皆さまからも
御相談をいただく事もありますので、
インテリアコーディネートプランも
設けています。
実際にホームページからも
問い合わせを多くいただいていますので
家具や部屋の模様替えで
悩まれた際は気軽にご相談下さい。
家具と間取りと暮らし方から考える
住まいづくりを丁寧に。
住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
■やまぐち建築設計室■
ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから
気軽にご連絡ください。
-------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
https://www.y-kenchiku.jp/
-------------------------------------