外構のお話し(フェンスのこと)㉑
昨日は、敷地境界なんかに設置する
ブロックの種類をいくつかご紹介しました。
どこにどう使うのか。
コストバランスも含めて決めていく。
そんなスタンスがよいですね。
今日は、そのブロックの上に設置する
フェンスのお話ししていきたいと思います。
フェンスのことで、何かあるの?
って声も聞こえてきそうですが(笑)
もちろん。
カタログ見たり、ショールームで見て
お好みのデザインをセレクトでいいんですよ。
デザインは自由にセレクトでよいのですが、
それ以外のことで、よく話題になることを
お話しする感じです。
フェンスの高さについてです。
ちょっと思い出してみてほしいのですが。
建物の南側に庭があって、その先に道路がある。
そんな時、道路との境界に、目隠ししたような
フェンスになっていたりしませんか?
実際、ご近所を見てもらうと、
そういう家って、結構あると思います。
実際、設計中にフェンスをお話しになると、
道路側はプライバシー確保したいので、
目隠しフェンスにしたいということになります。
もちろん、目隠しタイプでいいんですよ。
でも。
ご近所のフェンスを見たとき、みなさんは
どう思いましたか?
道路を歩いていて、その建物を見たとき、
目隠しで視線が遮れていましたか?
全てとはいいませんが、目隠しは視界の下で、
建物は丸見えだったりすると思います。
そうなんです。
高さは低いと目隠しになりませんよね?
フェンスの高さって、規格だと1.2mほど
しかないので、大人の男性の目線を考えると
低すぎますよね。
だったら高くすればいいじゃない。
と思うかもしれませんが。。
高くする場合は、規格品を2段組み合わせる
ことになります。
さらに。
風の影響を大きく受けるので、相応の基礎にする
必要が出てきます。
つまり。かなりなコストアップになります。
もちろん完全に隠したいのであれば、
その費用はかけるべきなんだと思います。
ただ、隠しすぎると、防犯上よくないとも
言われているので、そこは考えどころですよね。
(外から見えないとフェンス内に侵入者が入っても
見えない=防犯上よくない)
いずれにしても。。
プライバシーを考えて、目隠しフェンスを1段。
ということであれば、あまり効果が得られないので、
目隠しでないフェンスで十分かなと思います。
もし、プライバシーを確保したいのであれば、
窓にシャッターやブラインドを設置して、
視線をコントロールする方が効果的でしょうね。
せっかくコストをかけるのであれば、
「なんとなく」ではなく、意図をもって、
採用していけるといいのかなと思います。