外構のお話し(アプローチの演出)㉚

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

外構のお話し続けてきましたが。
ついに30話になってしまいました。

それだけ、大事なポイントがある
ということなんだと思います。

さて。。
昨日は、カーポートのデザインについて
その一部をご紹介しました。

駐車場は道路側でよく目立つ場所に
設置されることが結構あるので、
見た目重視の方であれば、カーポートにも
しっかりこだわっておきたいですね。

もちろん。機能性があればOKというのも
一つの考え方ですけど。

もし、見た目をよくするという意味で、
カーポートだけにこだわったとして。

それって限界ありますよね。

外構を考えるとき。

ここまでご紹介してきたように、
各パーツというか部分に分けて
各々を気合い入れて(笑)セレクトして
組み合わせることが多いかもしれません。

それはそれでよいのですが、
ここ数年は、少し違う選択肢もできてます。

例えば、こちら。

向かって左側の空間は、駐車場ですよね。
そして、その右脇は、家へのアプローチ。

道路側に壁を立てることで、
奥が見通せないように工夫されています。

ただ。閉じすぎてしまわないよう、
壁の一部に格子を採用したりしてますよね。

そうなんです。
道路側に計画されるものたちを、
バラバラにせず、一体で計画してるんです。

どちらかといえば。
カーポートの幅を大きくして
その一部を、アプローチにする感じ。

ただ、屋根だけだと物足りないので、
壁を立てたり、門柱を造ったりして、
アプローチらしく演出しています。

違うパターンですと、こちら。

カーポートとは一体になっていませんが、
カーポートをうまく使えば、実現できますよね。

アプローチになる場所に屋根をかけて、
濡れずに家へアクセスできるようにしています。

二つに共通するのって。
屋根が掛かってることなんですよね。

その屋根が、いかにもポリカ屋根でなくて、
木目調だったりするので、見え方が違ってます。

さらに推し進めるとこんな感じでしょうか。

カーポートではなくて、アプローチを
しっかり演出していますよね。

このアプローチ周りだけで、邸宅感出てますよね?

半透明のパネルだけでなくて、ルーバーや
タイル等の壁を組み合わせてることが効果的ですね。

もちろん。
我々のような設計者であれば、木造でも鉄骨造でも
オーダーで、製作することはできますが、
コストは相応に高くなります。

ただ。
最近は、エクステリアのメーカーから、
アルミ製でこういったタイプが規格品の組み合わせで
実現できるようになってるんですよね。

せっかくのアプローチ。
こういった製品で、演出してみてはいかがですか?

長くなったので、ここまで。