ダイニングテーブル周りを片付けたい、ありがちなテーブルの上にものが放置されているという事態にならないように、間取りと家具と生活習慣を考える設計のプランを大切に。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※LDK8人掛けのダイニングテーブルをシンプルに使うライフスタイルでの提案

ダイニングテーブル周りを片付けたい、

ありがちな

テーブルの上にものが

放置されているという事態・・・・・。

ダイニングスペースに

配置される家具といえば、

やはりダイニングテーブルが

その代表格です。

食事だけでなく、

家族やそこに住む人それぞれの作業場、

あるいは来客をもてなす場でもあり、

非常に多用途な

スペースと家具という立ち位置に

なっています。

それはそこに滞在する時間が長く、

使用するものも

多くなることを意味します。

つまり、

ダイニングスペースには

意外とものがたくさん置いてあるという事です。

間取りの関係上、

出かける際・帰宅の際に

比較的立ち寄る場所となることも多く、

家族みんなの目に留まりやすいようにと

ついついものを

置きっぱなしになることも

少なくありません。

そこで起きるのが

ダイニングテーブルの上、

あるいは周囲が

雑然としてしまうという事態です。

考えてみれば無理もない話です。

ダイニングテーブルや

キッチンカウンターは、

出かける前・帰宅後の

よく目につく場所に

丁度良い場所に丁度良い高さの

適当な広さの場所がある

という状況を生み出すものです。

ついついそこに物を

置いてしまうこと。

そしてそれがそのまま

放置されてしまうことは

往々にしてありえます。

ダイニングテーブル周辺は

スッキリ片付けておきたい。

視線というものは

平面で面積の

大きなところに行きがちです。

そのため

ダイニングテーブルや

床などにものがいくつか置いてあるだけで

部屋が散らかったように感じやすくなります。

これはテーブルの上に

書籍や印刷物が

整然と積みあがった状況でも同様です。

そして、

その状況を「よし」とはしないながらも

なかなか解決方法が浮かばない、

あるいは解決に向けて

着手できないというケースも散見します。

ダイニングテーブルや

キッチンカウンターの上に

物がたくさん載っている状態は

見た目の問題だけでなく、

いざという時に

目的のものを探し当てるのに

時間が掛かるという実利面での弊害、

つまり時間のロスを招きます。

急いでいるときなどは

それが致命的なものになることも考えると、

やはりダイニングテーブル周辺は

スッキリ片付けておきたいものです。

解決策は「適度なサイズ」と「収納の設置」。

この問題を解決するのに

採ることができる方法は大きく2つ。

ダイニングテーブルを

適度な大きさのものにする事。

そして

ダイニングスペースに

機能的で雰囲気を揃えた

収納を配置する事です。

まず前者の

ダイニングテーブルを

適度な大きさのものにする事から・・・・・。

ダイニングテーブルの上に

物を置いて

そのままになってしまう理由は

それを置いていても

作業や食事に差し支えないから

ということも考えられます。

これはそれぞれが

食事や作業に必要なスペースを

満たしたうえで

まだ余剰が生まれるような

大きなサイズのテーブルが

置いてあることで起こりえます。

例えば4人で使用するにあたり

幅150~165cm程度のもので

十分にも関わらず、

2mを優に超えるような

大きさのものが置いてある状況では

テーブルの端の方に物が

積みあがっていても食事は可能です。

この場合、

ついついものを置きっぱなしにする

ということに繋がりやすくなります。

反対に小さければ、

つまり使用人数ぎりぎりのサイズなら良いのか?。

という考えもあります。

これならテーブル上に

物を放置すると

肝心の食事や作業を行うのが

難しいので、

ものを置きっぱなしにしないように

気を付けることも増えそうです。

ただし、

意識しないとテーブル上に

物を積みあげる、

という習慣は

なかなか無くならないかも知れません。

小さいテーブルで

その状態となった時には

それを避ける(別の場所に移動させる)

手間が掛かります。

また、

あまりに狭いテーブルでは

食事や作業の効率も

悪くなります。

これらの問題を避けるためには

やはりダイニングテーブルは

適正サイズにすることが肝要です。

家族や来客の食事や作業に

十分なゆとりがあり、

且つ大きすぎないサイズを

インテリアショップや

家具販売店で実際のサイズを見ながら

決めていくことをお勧めします。

機能的な収納とは?。

もうひとつの

ダイニングスペースに

機能的で雰囲気を揃えた収納を

配置する事については、

そのようなことはウチでもやっている

という人も多いと思います。

この場合、

重要なのは機能的で雰囲気を揃える

という2点です。

ダイニングスペースで

よく使うものを

さっと取り出すことのできる

内部の視認性や

適切な仕様・・・・・。

出かける際に

持っていくもの

帰宅の際に置いておくものを

見栄えよく収納・保管できる

使い勝手。

これらを兼ね備えたものを

使用しながら、

よく言われている「物の住所」を決めて

使用したらそこに戻す習慣を

身に付けることは

ダイニングスペースを

美しく保つ秘訣です。

ここではダイニングスペースの中でも

テーブルの近くに置く、

というのがポイントです。

長く滞在する場所で

よく使うものを

すぐに取り出すことが出来る(収納できる)事が

ダイニングスペースを

美しく保つことに繋がります。

お勧めなのは腰高且つ

引き出しが上部に

その下部に扉が付いているもの。

比較的スタンダードな仕様ですが、

引出しは腰の近くにあると

内部の視認性が良く、

細かなものを収納しておくのに

役立ちます。

テーブルやカウンターの上に

重ねてしまいがちな

郵便物や印刷物などを

収納しておくのに

活用してもよいかと思います。

扉収納には大きなものや

重いものを収納します。

ランドセルや学校で使う備品などは

ここに置いておくのも一手です。

腰高であれば

天板上をさらに収納スペースにも

飾り棚にも使用できます。

高さを抑えることで

圧迫感も削減できることは

空間をスッキリ美しく見せるのにも

違う意味で一役買うはずです。

雰囲気を揃えることで

生まれる効果

そして「雰囲気を揃える」ことは

空間全体の統一感が

見栄えに繋がり、

その場所を美しく保ちたいという

意欲に繋がります。

ダイニングテーブルと

素材やデザインを合わせた収納。

内装と世界観が同じもの、

収納などを配置することで

美しいダイニングスペースづくりが

ぐっと進むはずです。

この収納追加策は

テーブル下、

あるいはキッチンカウンター下を

有効活用するのも

非常に有効です。

特にデッドスペースになりがちな

キッチンカウンター下のスペースは

ダイニングテーブルからの

アクセスも良く

片付けやすい場所の

ひとつとなります。

家族が毎日使う

ダイニングスペースは、

ふと気づけばものが置かれていたり

散らかったりしがちなスペースです。

自身の日頃の行動を

見直しながら

新しい暮らしや家具との付き合い方を

イメージする時間を大切に。

インテリアコーディネートや

家具と空間を整えるデザインも

建築家としての大切な設計の範囲です。

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