地震でも安心な家づくりのこと②

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昨日から、地震と家についてのお話し
をしています。

今年に入ってから、よくお問い合わせを
いただくので、ある程度まとめて
お話ししようかなと思ったしだいです。

昨日は、建物の頑丈さを表現するため
耐震等級という指標があることと、
そもそもベースとなる基準について
お話ししました。

建築の法律で定めた基準を満たしてる。
それが、基準となる1という等級。

なんとなくですが。。

「基準となる」なんて言い方すると、
足りないような気がしてしまう方が
いるかもしれません。

等級を上げた方が安心じゃない?
って思うかもしれないのですが、
それはそれで、ある意味正解ですよ。

でも。
それって、とても一面的なんですよね。

今日は、その辺をお話ししてきます。

昨日お話しした通り、建物って、
いろんな力が加わるので、それに耐えるため、
計算して、根拠もって柱とかの大きさを
決めていきます。

この力がかかるから、この大きさとか。

つまり。
等級1であったとしても、計算という根拠を
もとにした建物ですから。
ある意味、安心して暮らしていけますよね。

等級を上げることで、より大きな力が
加わっても耐えうる建物にできる。
そんな感じが近いかなって思います。

ここまでのお話し。
なんとなくでもいいのですが、理解できました?

もし、そうであれば、ここからは
少し不思議なお話しになるかもしれません。

みなさんが日常を暮らしている家。
やっぱり、地震の時でも安心して過ごしたい!
ですよね。

というか。
職場とか他の建物よりも、家が安全であって
ほしいって思う方の方が多いんだと思います。

もし。
みなさんが、仮に木造で家をつくるとします。
(木造で建てる方がとても多いので)

等級を、より高くはしたいけど。。
予算とのバランスとか、デザイン性なんかのため、
等級1であっても、ある程度は耐えうるはずなので、
それでもいいかもしれない。

そんな風に考える方がいるかもしれませんし、
実際、その方針で建てる方もいるでしょう。

でも、ここで一点不思議なことがあります。

ある一定規模の木造2階までの住宅って。
これまでお話ししてきた計算をすることが
義務になっていません。

あれ?
なんだか不思議に思いませんでしたか?

計算してないのに、等級1ってわかるの?

来年法改正があるのですが。。
これまでとか、来年までは、そんな状態です。。

明日、その辺を詳しくお話しします。