設計といっても種類があるんです⑤
昨日は、基本設計のプロセスについて
具体的な例を挙げて、お話ししました。
つくり手が「オススメ」を提示する。
それって、お客様目線で考えると、
プロが勧めるんだから、きっといいはず!
って思うかもしれません。
もちろん。
オススメすること自体はいいと思いますし、
それがそのつくり手にとっては、最善かも。
でも、そこで思うんです。
つくり手にとって最善が、お客様にとって、
それが最善なのかって。
最近は、グレーの塗り壁にレッドシダーを
組み合わせるとかっこいいですよ。
見た目はその時代にフィットしてても、
もしかしたら、将来のメンテナンスを減らしたい
と思ってるかもしれません。
以前、こんなお話しを聞いたことがあります。
お客様のご友人が、とある設計士と家づくりを
していて、情報交換をしたそうです。
私のお客様は、見た目をシックにしつつ、
将来のメンテナンスを軽減したいということで、
塗り替えの必要のない、グレーのタイルを
全面に張りました。
もちろん、いろんな外壁材の説明をした上で。
ご友人はどうだったかというと。。
道路に面した正面壁は見た目を優先して、
設計士の意向で、塗り壁になったとのこと。
これでないと、かっこよく仕上がらないから
ということで選べなかったそうです。
せっかくのマイホームなので。。
自分らしいセレクトができるといいかなとは
思いました。
おっと。話がずれていますね。
つまりは。
外壁に限らず、すべてのことについて、
いろんな選択肢をお伝えしながら、
意思決定していただくという流れになります。
ひとつひとつについて、なぜそれをセレクトしたか
について、理解しているし、納得もしますね。
そういった打ち合わせを何回も積み重ねていくと
自然に、家全体が、自分らしく仕上がる。
そんなプロセスになっています。
この説明をさせてもらうと、いつも出る話題。
「そんなに決めることがあると迷って困る。。」
というもの。
でも大丈夫です。
何に迷っているのかを教えてもらえれば、
客観的な立場から、アドバイスしますから。
何を求めてるのか。
それが分かれば、最善は導き出せます。
任せっきりではありませんから。
適切なアドバイスもさせてもらっています。
ここまでの感じで、基本設計として、
家のおおおそのことについて決まっていきます。
そうしたら。
次は資金とのバランスをみることに。
明日は、そのお話ししていきます。