設計といっても種類があるんです⑩(相見積へ)

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昨日は、実施設計というプロセスにおいて
展開図をもとに、細かなことまで決めていく。

それ以外にも、有効幅とかモノの取付位置等を
詳細図面をもとに決めていくんですよ。

そんなお話しでした。

今日は、その先について。
一通り詳細含めて図面が完成したら。
その図面をもとに、最終の見積書を
工務店に作成していただきます。

あれ?
基本設計の時と何か違うの?

って思われたかもしれませんので、
まずは、そのお話しから。

一つは、実施設計のプロセスで、
変更なった箇所があれば、その金額が必要ですね。

もう一つは。
基本設計の図面では読み取れないことがあって、
それは「仮」で想定して入れてくれています。

実施設計図面では、その辺がクリアに決まるので、
「仮」から内容を確定して計上できます。

詳細な図面があるので、細かく見積できるわけです。
つまり、見積の内容が、より精度が上がります。

このお話しして、気が付きました?
詳細な実施設計がない状態だと、見積がまだまだ
曖昧だということを示していますよね。

不明点があると、安く見積するというよりは、
多めな金額になってることが多いので、
より正確な金額出したければ、実施設計は重要です。

それと。
もし、複数の会社で、相見積をお願いしたい。

そんな場合は、やはり、詳細な図面までないと、
仮想定の箇所が多く、同じ内容での見積もりにならない
のは、なんとなくお分かりいただけそうです。

同じ条件でなかったら、比較できませんから。
基本設計レベルの図面で入札なんて。。

そうそう。
それともう一つ大事なこと。

相見積をしてもらうのはいいとして、
そもそも、その見積の内容を理解して、
チェックできる設計士でないといけませんよね。

当たり前でしょう?
って思うかもしれませんが、そうでもないんです。

こんな工事になるから、この経費って必要かなとか。
これとあれって、同じ内容を別で計上していない?とか。

しっかり読み取るには、工事のことを知ってることと、
どういう組み立てになっているのかを知らない難しいです。

それに、相場観もありますから。
その辺わからないと、単価が妥当かもわかりません。

単純に、総額だけ見て判断するなんて。。

ちなみに。
弊社で入札したとして、見積書の確認をした後、
各会社に対して、見積への質疑をお送りします。
少なくてもA4一枚で、多いと数枚にわたります。

同じ土俵に載せるためには、大事なプロセスですから。

それを一通りした上で、結果をお伝えして、
どこの会社に依頼するのかを決めていきます。

この見積を依頼したり、内容を精査したりするのって、
実施設計のプロセスの一つです。

どんなかかわり方をしてくれるのか。
しっかりヒアリングしてから、依頼先を決めることを
オススメします。