クローゼットのお話し③
昨日は、毎朝リビングで着替える。
そんな暮らし方をするご家族が、
リビングの脇に大きなクローゼットを
計画したというお話しでした。
しかし。
リビングの脇に大きなクローゼットって。
よく考えてみると、すごいですよね。
敷地がゆったりしていて、1階の面積が
広く確保できるのであればよいのですが。。
もしかして。
あまり大きくない土地で、1階の面積に
制限があると、クローゼットの広さが、
他のスペースを圧迫しますよね。
とはいえ。
このご家族には、最優先の要望なので、
そのカタチが最善でしたから。
そこまでではないけど、ファミクロはいい。
そういった方もいるはずです。
その場合は、折衷案を採用します。
つまり。
各部屋にクローゼットは設置しつつ、
ファミクロもあるカタチ。
使い分け方は、いくつかあって。
季節で衣替えして入れ替えとか、
普段着はファミクロ、その他はクローゼット。
よく使う方をファミクロへ入れる。
そんな感じでしょうか。
そうそう。
1階に水回りがある場合であれば、ファミクロは
水回りの近くに設置することが多いですね。
その理由は、使う側の使いやすさと同時に、
洗濯した後に、ササっと収納するという
家事という視点からの場合です。
特に最近は、洗濯乾燥機を導入する方が
多いので、洗濯機のあるスペースで、
洗濯が完結します。
洗濯した服や下着を家族に分けて、
各家族のクローゼットに持っていくのって
大変に感じる方が多いので、
そのまま一つのファミクロに運べたら
とても合理的ですよね。
だからといって、それが一番いい
ということでもないんです。
例えば。
洗濯機が2階にあって物干しはバルコニー。
洗濯機は1階だけど物干しはバルコニー。
2階の日当たりいい場所にランドリー。
つまり。
2階で物干しするのであれば、
ファミクロが2階にあった方が、
家事の目線では便利でしょうから。
どんな暮らし方をしたいのかで、
どこにどんなクローゼットを設けるといいのかは
変わってきます。
なんとなくではなく、しっかり想像しながら
方針を決めていきましょう。
明日は、クローゼット自体のお話しです。