トイレもしっかり考えたい③

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、トイレの場所についてのお話でした。

玄関ホールからアクセスできる場所ではなく、
どちらかというと、水回りに近い場所や
LDKの奥で見えないところとか。

その中でも、LDKの奥に計画する場合の
注意点についてお話しました。

まずは、その続きで、
もう少し他の事例をご紹介しましょう。

水回りの近くに計画。
と簡単に書きましたが、細かくいうと
いくつかの配置方法がありました。

一つは。
LDKから洗面へつながる廊下があって、
その廊下に面してトイレがあるカタチ。
昨日お話した時は、これを想像したでしょうね。

水回りが集約しているので、掃除が便利です。

二つめは。
洗面脱衣からトイレにアクセスするカタチ。

不思議に思ったかも。。
トイレにいくためには洗面脱衣を経由します。

ほとんど来客はないので、家族だけだし、
お風呂入る前とか、入ってるときに、
トイレにいくとき、困らないようにしたいそうです。

なるほどって思いましたよね。

ただし。。
洗面脱衣を使っている時にトイレへ行けなくなるので、
別のフロアにトイレは設置することを御提案しました。

この方とよく似ているカタチとして、三つ目。

洗面が廊下に面していて、洗面の左側を入ると
脱衣+洗濯スペースで、右側の戸を入るとトイレ。

二つ目とよく似ていますが。
洗面と脱衣、洗面とトイレが分離しているので、
風呂も洗面もトイレも同時に使えますね。
(同時に使うって。。超レアケースですが(笑))

なぜ、このカタチにしたのかというと。
水回りを一気に掃除したいので集約したいのと、
洗面をトイレ手洗いと兼用したかったから。

ちなみに。
こちらは、来客があっても、OK。
普段から洗面はスッキリさせておけるように、
洗面脇にしっかりと収納を設けました。

そもそも。
奥様の性格上、散らかることはなさそうなので、
突然の来客があっても、自然とトイレを
ご案内できそうですが。。

ここまでお話してきましたが。
そんなに深く考えず、玄関ホールでいいんじゃない?
って思う方が多いかもしれないなって思います。

でも。。少し考えてみてください。
玄関ホールを起点に、いろんなところへアクセスが
必要になりますよね。

ホールの広さや戸を設置できる壁って
限られています。

その中で、複数の動線を優先する場合であれば、
トイレって、玄関ホール以外が合理的かもしれません。

たかがトイレ。されどトイレですね。

明日は。。
トイレの手洗いについて、お話します。