建築コンペ

建築コンペは、特に若手建築家にとって、自身のアイデアをアピールする絶好の場であり、成功すればキャリアの大きなステップとなります。
建築コンペの目的は、創造的で革新的な設計アイデアを集めることであり、優秀な提案が採用され、実際のプロジェクトとして具現化されることもあります。主催者は公共機関、企業、個人など多岐にわたり、コンペの規模や目的に応じて、国際的なものから地域的なものまで様々です。

建築コンペの一般的な流れは、コンペの主催者がコンペティションの概要、テーマ、提出要件、応募資格などを発表します。
参加者は設計図、模型、コンセプト案などを提出します。学生からプロフェッショナルまで、さまざまなレベルの参加が可能です。
審査は、審査員が応募作品を評価し、優れたデザインやアイデアを選びます。評価基準はデザインの美しさ、機能性、環境への配慮などです。

しかしながらデッキレースという最初から決まった業者ありきでコンペが準備されるケースも少なくないことから、よく審査委員の名前など透明性がたかいかどうか調べるのが賢明です。
また予算の関係で設計だけのコンペでなく工事業者も一緒になって競争させるデザインビルド方式も増えてきましたが、あまり設計事務所にとっては不評なシステムです。

一級建築士　南俊治