道路より高い土地の外構

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道路より高い土地に外構を設計する際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。これにより、安全性、美観、機能性を確保することができます。
□排水計画
道路より高い土地では、雨水や排水が道路に流れ込む可能性があります。これを防ぐために、
敷地内排水設備や雨水が敷地内で自然に排水されるように、地面に適切な勾配を付ける。
水路の確保として排水が周囲の土地に悪影響を与えないように、公共の排水設備と接続するなどの計画が重要です。

□土留め(擁壁)の設計
高低差が大きい場合、土の崩落や浸食を防ぐために土留め(擁壁)を設置する必要があります。
土留めの高さに応じて、構造の強度を計算し、適切な材料を選ぶ。
排水機能付き擁壁: 擁壁に排水機能を持たせ、内部に溜まった水を適切に排出する設計が求められます。

□階段やスロープの設置
高低差がある場合、アクセスのために階段やスロープを設けることが必要です。
階段のデザイン: 高低差が大きすぎないように、段差を均一にし、手すりや滑り止めなどの安全対策を講じます。スロープの勾配: 車椅子や高齢者なども考慮し、スロープの勾配を緩やかに設計します。通常、1/12程度の勾配が推奨されます。

一級建築士 南俊治