こだわりと予算とのバランスについて③

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昨日は、予算とのバランスを見るためには
見積書が大事になりますよ。

そんなお話をしました。

いろんな工事の金額が出ていると、
どんなこだわりに、いくらかかるのかが
明確になりますから。

それって、普通なんじゃないですか?
って声が聞こえそうです(笑)

かなり細かく、各工事の金額を出すって、
作成する側からすると、結構大変です。

造り手からすると、少なくはしたい。
特に、ハウスメーカーみたいに、
見積もりをする軒数が多かったりすると、
なかなかな作業量になります。

そこで。
ある程度規格になっているハウスメーカーの場合、
基本的な部分は、坪単価(!)で算出して、
それ以外で、追加になる項目を見積する
というカタチが多いです。

ちなみに。
ハウスメーカーに限らず、ある程度規格決めてる
工務店であれば、同じ見積方法となります。

以前、お付き合いのあった工務店で、
見積もりをお願いしたら。。

規格に載っていないのですが、その形式で
見積書が出てきて、結構ビックリしました。

それはさておき。

そういう見積形式がよくないということでもないです。
その会社のスタンスですので。

ただ。
予算の調整をする段階を想像してみましょう。

おそらく、検討していくのは、「追加変更部分」に
なります。

こだわって追加してみたけど、優先順位を決めて
減らしていくことになりますよね。

それでも予算合わなければ、規模の縮小へ。

そこでふと思いませんか?
あれ?こだわりって何だったのかって。

坪単価で固定化されたブラックボックスの中は
触れないので、規模の縮小だけ。

もしかすると。。
基本的な仕様の中で、減額できることがあるかも
しれないのに、そこは選択肢になりません。

こだわりと予算とのバランスを見るには、
細かな見積書がある方が考えやすいんです。

ただし。
各工事項目に分かれていたとしても、
数量がなくて、「一式」ばかりであれば、
注意は必要ですね。

こだわりと予算とのバランス。
これって必ず通る関門みたいなことなんです。

しっかりとした根拠を持って、ポジティブに。
そんな予算調整をしていただけたら、
いいなと思います。