「この土地っていいと思います?」⑩

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、もしかしたらいい土地かも。
なんて思いがちな事例をご紹介しました。

南側に駐車場があって日当たりいい!
将来永遠にその状況が続くわけではありません。

南側に3mほどの庭を設けたらいい。
その程度では、日当たりはあまりよくないです。

日当たりを気にするのでしたら、
こういった土地は、しっかり見極めてくださいね。

そんなお話でした。

今日は、いい土地とも言いにくい、
別のケースについてお話していきます。

敷地に対して、道路がどこにあるのか。
それによって、家のつくり方が変わります。

どの方位に道路があるといいのかは、
要望によって違ってくるのですが。。

住宅を含む建物が密集している街中の土地で、
唯一あまりいいとは言いにくい方位があります。
(日当たりを望む場合ですが)

どちらだと思いますか?

答えは。。
西側の道路になります。

どうしてなのか。

西側しか開放されていないとすると、
おそらく、そちらに大きな窓を確保します。

それは、光を取り入れるためという実用面と
法律で必要な採光を確保するためでもあります。

何も考えず、工夫せず、シンプルに窓を
設けたとしたら。。

夏場の西日がすごくて、暑くて仕方ありません。

シェードをつければいいのですが、
夏場はずっと、室内はなんだか暗い感じに。。

ただし。
南側に空地があったり、東側が抜けている
なんて状況でしたら、そうでもありません。
郊外の土地であれば、そういう状況もあります。

西側道路で、間口が狭い。
そんな土地をセレクトする場合は、
相応な工夫がないと大変なことになるので、
設計士に相談してから購入がよいと思います。

もう少し具体的に知りたい?
なんて声が聞こえそうなので。。

「狭い」間口とは、5-6m程度のことを言ってます。
それ以下であればなおさらです。

ただ。
8mあったからいいということでもないので、
もし、西側道路の土地がどうしてもよければ、
やはり、設計士と相談しながらが検討されてから
購入を考えることをお勧めします。