すべてが自由設計なんですよね?③
先日から、自由な家づくりをしたくて、
パートナーを探しているご夫婦のお話です。
自由設計をうたう工務店に相談したものの
結局、自由度がなくなってしまい、断念。
いろいろ探してるうちに、設計士という
選択肢を発見。
事例が好みで、親切そうな設計士と面談。
要望を伝えて提案を待つ。
そこまでお話しました。
さて。次は、いよいよ設計士の提案へ。
外観の完成予想図(パース)からスタートで
とても魅力的な感じだったそうです。
そして、間取りの説明へと入っていきました。
リビング階段は寒い感じがするのと、
帰宅した時に、各自の部屋へ直行できるので、
玄関入ってすぐに階段がほしいと伝えたけど。。
あれ?
リビング階段になってるな。
キッチンは、対面にしたいけど、
コンロの油跳ねが嫌なので、Ⅱ型タイプの
キッチンを希望していました。
あれ??
I型のキッチンになってるな。
リビングの脇に、小上がりの畳スペースがあると
寝ころびながら寛げるし、両親の宿泊にも便利。
あれ???
畳のスペース自体がないな。
要望を伝えてる時は、「いいですね」
って言ってたのに、おかしいなと。
途中で何かいえる雰囲気ではなかったので、
一通り提案の内容を聞いてから、
一つずつ確認していきます。
すると。
リビング階段の方が、家族の気配を感じれていい。
最近の家は断熱性能がいいので、寒さは気にならない。
キッチンはⅡ型にすると、調理する時に、
振り返ったりしないといけないのですが、
I型だと横移動だけでいいし、調理中も
対面できます。
コンロまわりを壁で囲えば汚れも気にならない。
畳スペースを確保するよりも、その分、
リビングにスペースを割いた方が広くできる。
ご両親の宿泊の頻度を考えたとして、
リビングを小さくして畳コーナーにするより
スペースを有効に使えますよ。
・・・・・などなど。
つまりは。。
要望していることはできないことはないけど、
設計の「プロ」の経験から、よりよいと思われる
提案をしてくれてるとのこと。
それを聞いて。
設計のプロの提案なので、もしかしたら
正解なのかもしれない。
自分たちの要望がショボ過ぎたのかもしれない。
でも。
後悔するかもしれないけど、自分たちの要望も
大事にしたい!と思われたそうです。
個人的には、この状況を冷静に眺めてみて、
要望を取り入れた自由な設計ではなくて、
設計士が一方的にアイデアを押し付けた設計に
なっているなと思いました。
おっと。長くなったので、明日に続きます。