スキップフロアで後悔しないために

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スキップフロアはおしゃれで、空間に変化をもたらし、限られた面積でも広がりを感じられると人気ですが、設計や使い方を間違えると後悔してしまうこともあります。そこでいくつか留意点を述べます。

スキップフロアは階段が多くなるため、毎日の生活動線をしっかり考慮することが重要です。頻繁に使う部屋(例:キッチン、リビング、洗面所など)をスキップフロアの間に配置すると、移動が大変になる可能性があります。特に小さいお子さんや高齢者がいる家庭では、動線に無理がないように注意が必要です。

またスキップフロアはおしゃれですが、将来的なライフスタイルの変化にも対応できるかを考えておくと安心です。例えば、家族構成の変化や年齢を重ねた際に段差が負担にならないか、部屋を間仕切りして使うことができるかなど、柔軟性のある設計が理想です。
特に空調効率も変わるので、冷暖房費の変化も考慮しておきましょう。

一級建築士 南俊治