住宅展示場って参考になります?③

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、住宅展示場が家づくりの参考になるか?
について、一つの視点をご紹介しました。

スケール感(広さとか)が参考にならないだけで
動線計画とか部屋の組みあわせ方等については、
参考になります。

気に入った動線等を自分たちの家の規模に
落とし込むのは、設計士の役割ですから。

そんなお話でした。
今日はもう少し違う視点からお話します。

モデルハウスをご覧になった人たちから
よくお聞きすることとして。。

豪華な材料が使ってあるので、高級感があって、
なかなか参考にならない。

という主旨のことです。

確かに、豪華に見せることって、モデルハウスとして
すごく大事なことです。

これがいいでしょう?ってメーカーが主張するのに、
安っぽく見えたら、家づくりを依頼しないでしょうから。

でも。
豪華に見えることと、豪華に見せることって、
同じではないんです。

どういうこと???
って思ったかもしれませんね。
例えてみた方がわかりやすいかも。

例えば、リビングの床を見てみましょう。

高級そうな本物らしきフローリングだとします。
らしきって(笑)

おそらく、無垢ではなくて、表面に2-3mmの
無垢材が張ってある複合フローリングだと思います。

なんとなく、すごく高級そうに見えるでしょう。

もちろん。シートを張ったものに比べれば
割高ではありますよ。

でも。
無垢とか、挽板(2-3mmの本物)のフローリング
って、「普通に」入手できますので、採用できますよ。

でも、お高いんでしょう?
って声が聞こえてきそうです(笑)

もちろん、比較対象がシート張りのものであれば、
お高いですよっていうでしょうね。

でも。
それを家全体に採用したいんですか?

例えば、お客様が来る玄関ホールやLDだけ
に限定すれば、ビックリするほどの金額でも
ないでしょうね。

壁にすごいタイルが張ってあるって?

部屋の全面にタイルを張るとすごい金額でしょうけど、
アクセントで張るくらいであれば、やれる範囲です。

つまり。
「なんとなく」高級そうに感じている材料って、
使い方しだいであって、メリハリつければ、
採用して、高級そうに見せることってできます。

高級そうでないにしても。

このフローリングの色や肌触りが好きとか、
この大きさのタイルをこういったところに使うと
おしゃれに感じるなとか。

そんなふうに、部分に分解してみると、
自分たちの家づくりでも採用することってできます。

あれ?
そう考えると、すごく参考になると思いません?

まだ続きがあるので、明日にしましょう。