無垢の木を家づくりに生かすには?①
昨日までは、住宅展示場が家づくりの参考になる?
をテーマにお話ししてきました。
結論。
めちゃ参考になります。
えぇ?って思った方は、遡ってチェックしてみてください。
今日から、全然違うお話です。
突然ですが。
みなさん、無垢の木に対して、どんな印象を持っていますか?
肌触りがいい。
いい香りがする。
金額が高い。
そんな感じでしょうか。
金額のことはさておき、手触りが全然違いますよね。
床に使って、裸足で歩くと、その違いがよくわかります。
樹種にもよりますが、そのまま寝ころんですごしたくなる
なんて方もいるくらいですから。
そんな無垢の木について、いろんな側面からお話を
していこうと思っています。
まず最初に、そもそもなお話。
おわかりと思いますが、「無垢の木」っていうのは、
大きな木を伐り出して製材した木材のことをさしてます。
それに対抗するものとしては。
表面だけ本物でそれ以外は合板=突板(挽板)張り合板
表面がプリントシートで内部は合板=シート張り合板
があります。
合板も木でできてるんでしょう?って言われそうですが、
合板は、薄くスライスした木を接着剤で張り合わせたもので、
それは「無垢」とはいいません。
意識してみると、いろんなところに木目ってありますよね。
その木目って、もしかすると、無垢でないことも多いかも。
例えば。
住宅展示場とかショールームの内部ドアを思い出してみましょう。
きっと。
とっても表情豊かな木目の戸が使われてるでしょうね。
もし、その戸が凹凸のない、フラットなデザインだとしたら。。
それは、無垢ではない可能性が高いです。
そもそもなんですけど。。
幅80cmで高さ2mで、厚み3cmくらいの無垢の板を山から
切り出してくるとしてら、相当大きな木でないといけません。
実際、そんな木ってよほどありません。
それに、その大きさの板だとすると、相当重たいので、
開閉するのに、困ってしまいますから。。
なので。
フラットな戸の場合は、突板かシート張りのいずれかになります。
その場合、戸の中身は空洞です。
そうすることで、戸を軽くして、開閉しやすくしてるんですよね。
ちなみに。
最近のシートは、ものすごくリアルですよ。
ひと昔前であれば、見た目はリアルに見えても、
表面がフラットだったので、触るとすぐにわかりました。
でも最近は、木目に沿って、凹凸がついているので、
プロでなければ、見た目では無垢でないことに
気が付かないかもしれません。
そんなふうに、身の回りにある木って、
もしかすると、無垢ではないことが多くなってます。
なぜ、無垢が減ってきているのか。
それにも理由があるんですよね。
明日は、その辺りをお話していこうと思います。