無垢の木を家づくりに生かすには?②

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日から、無垢の木についてお話しています。

みなさんの身の回りで見かける木って、
もしかすると、無垢じゃないことが多くなっています。
突板とかプリントしたシートとか。

なぜ、そうなってきているのかをお話すると、
無垢の木を取り入れる際の大事なことがわかるので、
今日は、床を例にしてお話ししていきます。

床に無垢のフローリングを使うとします。

昨日チラッとお話しましたが、裸足で歩くと、
その肌触りが抜群によくて、そのまま座りたくなるほど。

それに、見た目もすごく自然な表情があって、
いい風合いなんですよね。

仮に傷がついても、奥まで本物なので、
目立ちにくいし、それがいい味になっていきます。

ここまでお話すると、ぜひ無垢に!って
思う方も多いんじゃないですかね。

ただ。
無垢ゆえの性質があるんです。

一番よく話題になることなんですけど、
季節によって、木の幅が微妙に変化していきます。

変化??って思ったかもしれません。

冬場は空気が乾燥するので収縮して、
夏場は逆に膨張します。

何でそれに気が付くかとというと。。
板と板の間の目地を見るとわかります。

夏場は目地が細いのですが、冬になると
幅が広くなります。

広くといっても、すごい幅じゃないですよ。
でも。隙間はあるなって思うくらい。

隙間ができることで何かあるの?
って思ったかもしれません。

床なので、埃ってありますよね?

その細い隙間に埃が入ってしまうと、
掃除が大変かもしれません。

それと。
冬の収縮した時に感じたりすることがありますが、
板が反ったりすることもあります。
とはいえ、通行に支障があるほどではありませんよ。

でも。歩くと、それを感じます。

無垢の材料なので、それって当たり前というか
とても自然な現象なんです。

えぇ?そういうの嫌だなぁ。。
って思ったのであれば、無垢でない方がよいでしょう。

無垢以外であれば、極端な変化はほぼなくて、
カタチが安定していますから。

なので。無垢を使いたい場合には、そういう現象がある
ということを理解した上で採用が必要です。

それと。
もう一つ大事なことがありますが、長くなったので、
明日に続きます。