無垢の木を家づくりに生かすには?④
昨日は、無垢の木を家に使う際に、
気にかけた方がよいことをお話しました。
その一つとして。
自然素材ゆえに、日差しを浴びると、
経年で色が変化していくことでした。
変化を好まない人には、オススメではない。
そんなお話でした。
少しネガティブに聞こえる内容が多かったので、
今日は少し違う視点からお話していきます。
無垢の木をインテリアに取り入れる。
どう取り入れるとどうなのか?からスタートです。
無垢の木が大好き!という方がいるとしましょう。
だったら、インテリア全面に採用する。
床、壁、天井、家具とかキッチンまで。
それも一つの方法ですよね。
以前、戸のお話をした通り、一枚板で仕上げれないので、
羽目板(細い板を並べて張っていく)になります。
そこで。
そんな空間を少し想像してみてください。
あれ?どこかで見たことありませんか?
そう。
キャンプ場とかにある、バンガローとかコテージ
ってそんな仕上がりになっていませんか?
あの空間が大好き!ということであれば、
ぜひ前面を無垢の羽目板がよいかもしれませんね。
いや。あれば、キャンプ場だからいいんであって、
自宅はもう少し控えめがいい。
っていう方もいると思います。
そんな時にどうするのか。
いろいろやり方はあると思いますが、よくある方法は
壁を別の素材にして、床と天井に木目を採用する。
それでも視覚的には、十分に無垢を感じることは
できますよ。
ただ、天井だけ他の素材にするというのは、
あまり見かけないかもしれません
でも。手で触れる箇所を無垢にしたいのであれば、
それも一つの方法ですよね。
どこまでの範囲を使いたいのかは、
いろいろ比較検討しながら決めてくださいね。
次に。
天井に採用する無垢材について、お話しておきましょう。
無垢材だったら、皆一緒というわけでもないですし、
流行りのレッドシダーだけでもないんですよね。
いろんな樹種があるんです。
全部をご紹介できないので、大まかにお話してきます。
例えば。
レッドシダーは、木目がきれいなんですけど、
一枚ごとの色ムラが激しいので、モダンなインテリアと
とても相性がよいと思います。
ムラが激しいほど、表情があって、無垢らしさが伝わります。
よくある無垢材として、檜とか杉があります。
木目に表情が合って、色ムラは控え目で
節の少ないものを厳選すると、明るい感じに仕上がります。
どちらかというと、和風なインテリアにとても合います。
それ以外では、ヘムロックとかピーラーとかは、
木目がおとなしく、ムラがなくて、フラットな感じ。
和でも洋でも使うことができる万能な樹種になります。
どんな空間で採用したいのかによって、
最善な樹種をセレクトしていただけるとよいと思います。
明日に続きます。