家づくりを始めるご夫婦とのお話⑦

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日より、私とお会いする前に、
とある建築家と家づくりをされていたのですが、
それを解除されてこられた、ご夫婦のお話です。

ご主人ひとりで建築家と打ち合わせへ。

減額案によって奥様のこだわりがなくなるので、
それ以外の減額案がないか聞いてみたものの。。
ないとの返答。

そこで、建築家から、縮小案を提示されます。

今日は、その続きです。

提示された縮小案をもとに、その内容を
順次説明してくれます。

確かに、小さくなっているので、
それなりの減額にもなるとは思いつつ。。
いろいろ感じることもあったそうです。

どうしても欲しかったタタミコーナーなし。

LDKで15帖で、キッチンは壁付に。
家族の居場所はかなり窮屈な感じ。

子供部屋も一部屋に減っている。
子供は一人だけど、まだわからないのに。

主寝室は、4.5帖の広さ。
セミダブルは置けてるけど、シングル2本に
なったらどうするか。

トイレが何だか小さい。
座ったら正面壁に手が届くらしい。

洗面と脱衣は分けてほしかったけど、
一緒になってるし、1.5帖しかない。
大丈夫なのか。

納戸はなくなって、CLは小さい。
モノをどこに置くの?
洋服持ちの奥様の服はどこに行くの?

ある意味、間取りの中には納まってますが、
何もかもが小さくなっていてどうなのかと。

さらにビックリしたのは。。
ここまで縮小しても、仕様を全て変更しても
まだ予算に納まっていないこと。

説明が終わった後に建築家から。。

やはり増資を考えていただかないと
困りますと言われてしまいます。

増資を前提に考えてるんだと思ったそうです。

その後、帰宅するものの、奥様には切り出せず、
少し考えてみることにします。

自分はこだわりが強いわけでないのでいいとして
そもそも、奥様が気に入らないのであれば、
家づくりをする意味がないかもしれない。

仕様の変更はもちろん、この間取りでは、
求めていた暮らしとは、ほど遠いのに、
それですら、予算を上げないといけない。

どうしていいのか途方に暮れてしまいます。

そのまま、1か月ほど経過したころに、
建築家からメールが入ります。

どうなっていくのか??