家づくりを始めるご夫婦とのお話⑧

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先日より、私とお会いする前に、
とある建築家と家づくりをされていたのですが、
それを解除されてこられた、ご夫婦のお話です。

ご主人ひとりで打ち合わせへ行って、
衝撃の縮小案を提示+説明してもらいます。

ただ、それをどうしていいのかわからず、
1か月ほど過ぎた頃、建築家から連絡が。

その続きですよね。

女性建築家からのメールを恐る恐る開封すると。。

「そろそろ、前へ進めていきませんか?」

という内容でした。

どうしていいのかわからないし、奥様とも話をしてない。
そんな状況で、前に行けないなと思ったそうです。

どうやら、見積の期限があって、それを過ぎると、
金額が変わる可能性がある。

最近は、建築コストが上昇傾向なので、
再見積もりでは上がってしまう可能性が高いと。。

その段階でも予算とのバランスがよくないのに、
さらに厳しくなるのは困ると思い、奥様に話を切り出します。

仕様のこと、縮小した間取りのこと、見積期限のこと。
すべてを一通り説明したところ、奥様から、

「もう、家をつくるのは無理だよね」
「だって、この家に住みたくないもの」

再度予算も考え直して、相談しながら進めよう
と持ちかけたりしたのですが。。

「もう、〇〇さん(建築家)に会いたくないもん」
「何を言っても聞いてくれなかったし」
「最初は予算内なのに、なぜ最後に2倍にもなったのか。
 説明もないし、納得できないのに、増資って無理」

ご主人としては、奥様が探してきた建築家だったし、
楽しそうに打ち合わせとか、話をしていたので、
女性建築家はいいけど、予算が合わないことが問題だと
思っていたけど、違うことを改めて確信します。

その話を聞いて、ご主人は決めます。
女性建築家とは、設計の契約を解除しようと。
奥様もそれにうなずいて同意してくれたそうです。

そこで。
ご主人はアポをとって、ひとりで会いに行きます。

お会いしたら、建築家からこう問いかけられます。
「どうされますか?増資されますか?」

その返答として、設計の契約解除を申し入れます。

突然のことだったので、相手もビックリ。
「ちょっと待ってください、冷静になりましょう」

ご主人はいたって冷静だったそうですが。。

「奥様もこの話は知っているんですか?」
と問いかけられたので、同意していることを伝達。

もう少し増資すれば、工務店に交渉してでも
実現できるように協力しますと言われたそうですが、
ご主人の意思は固く、解除の意向を貫きます。

すると。
その建築家から、とある申し入れがあります。

その辺は明日に続きます。