住まいの間取りと収納計画、暮らしの風景を考えた具体的な整理と整理整頓をイメージを大切に、家造りの際に断捨離するという考え方もありますが先ずはご自身の片付けの中身と普段の収納物を意識する事。
※書斎コーナーを兼ねたウォークインクローゼット収納空間展示
建材設備メーカーPanasonic大阪ショールーム
住まいというのは
広くても狭くても
どのような空間であっても
限られたスペースです。
その中に例えばですが
玄関、廊下、ホール
リビング、ダイニング、キッチン、
和室、トイレ、浴室、洗面脱衣、
ランドリールーム
収納、寝室、
それぞれなど
必要な場所がいくつかあって、
その配分バランスを
整えることになります。
当然、
何かが増えれば
何かが減るということもあります。
土地(敷地)にも制限がありますし
平屋なのか二階建てなのか
三階建てなのか
それとも四階建て以上での
計画なのか・・・・・。
様々な住まいの計画が
あると思います。
基本的に僕が建築家として
住まいを考える際に
大切にしていることは、
暮らしている人の
生活の風景を
しっかり考えることです。
その方法の一つは、
住む人のモノの所有のカタチを
詳細に「相談」することです。
例えば洋服の場合、
脱いで洗濯して
干して収納して
着るまでの動作、
方法、収納する量などを
明確にするようにします。
どのようにやっていますか?
それはどうしてですか?
ここにある数量で十分ですか?
ここにある中に
不要なものは
どのくらいありますか?
このようなやりとりを
繰り返して、
それぞれの住まいの
バランスを探っていきます。
その中で、
人によっては
収納の話ばかりに
なってしまうことがあります。
住まいの広さには
いろいろな制約の中で
限界があります。
その中で、
居心地の良い
スペースを考えながら
たくさんのモノを
効率よく使いやすく
収納することを考える事も
重要な間取りの提案。
もう少しモノを減らせないか、
あるいはまだどこかに
収納を計画
できるのではないかなど、
収納の話ばかりになってしまうと、
暮らし方やデザイン、
素材、照明などの
話題までが
遠くて住まいづくりが
なかなか深まりません。
反対に、
お話しして短時間で、
非常にスムーズに
暮らしの風景を
住まい手さんなりに
把握できる方もいます。
物が少ないこともありますが、
すでにご自身で
「モノの持ち方」について
検討と整理が
終わっているので、
収納するモノに関して
解決できている人たちも多いです。
そういった方々は
新しい住まいでは
比較的「片付け」の法則にも
一定の考え方が整理整頓できています。
モノの所有の
カタチを見直すのか、
その前に済ませているか、
その考え方の差差は
大きいと思うのです。
なので住まいの
間取り打ち合わせに入る前に
家具やインテリアの「物量」と「サイズ」
そして片付けの状態や
収納の「方法」などについて
細かく相談するようにしています。
そうする事で
暮らしの中にある
モノを見直すきっかけになり、
具体的に実行に
移しやすい方法が
何かないかと住まい手さん自身が
「意識」できるようになります。
まずは「捨てる」を終わらせる、
そしてその前に
片付いた空間での
理想の暮らしを考えるように。
本質的かつ具体的に。
暮らしの準備に
理想は大切です。
ですが、現実を置き去りにすると
住まい手さんご自身が
暮らしにくい家になってしまいます。
自分の生活習慣を考えながら
片付けや整理収納という
暮らしの場面での「行為」も
しっかりと意識できるように。
表面的な家造りではなくて
大切な暮らしの中身を丁寧に。
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