「和」を感じる空間にもいろいろ②
昨日から、和を感じる空間について
お話しています。
和室のことでしょう?和モダンな和室でいい。
そんな声が聞こえてきそうです。
でも。
和モダンにも幅があったり、そもそも、
和な空間って、どんなスタイルがあるのかを
知った上で、決めた方がよいかもしれませんよ。
昨日は、壁の中で柱を露出させる真壁の和室
として、二つのスタイルをご紹介しました。
いずれも、「ザ」和室という空間になります。
今日は、それ以外について順にお話していきます。
柱が露出していないスタイルを大壁といいますが、
最近は、大壁スタイルの和空間が多くなっています。
そもそも。
独立した和室を設けるというよりは、リビングの脇に、
畳敷の和室コーナーにすることが多くなっていて、
その場合、壁や天井はリビングに合わせる感じが
多くなってます。
部屋として一体になってるわけなので、
同じ仕上げが連続していくカタチも理解できます。
もちろん、そこだけ全く変えてしまっても
いいんですよ。
でも。
統一感を出すために、合わせる形が多いです。
ただ、統一した場合って。。
壁や天井が同じなので、違うのは、床だけ。
つまり、畳敷になってるだけ。
その場合は、畳を縁のある長方形にせず、
縁のない、正方形の畳にすることが多いです。
縁のない畳って、不思議なんですけど、
少しモダンな見え方をするんですよ。
なので、リビングが和な感じでなければ、
正方形の琉球畳がオススメです。
いや。
もう少し、和は雰囲気にしたい!
ということであれば、リビングとは仕上げを変えて、
壁や天井に、塗り壁とか、和紙調の壁紙にしたり
するだけで、一気に和な雰囲気になってくれます。
そうそう。少し話を戻しますが。
真壁と大壁の違いとして大事なポイントは。。
ズバリ費用です。
真壁にすると、柱や長押等が仕上げとして使われるので
節があったりする材料を使えません。
(美しくないので)
そうなると、節のない無垢の柱にしたりとか、
節のある柱の表面に薄い本物の板を張ったりとか、
費用が余計に掛かることになります。
さらには。。
真壁のしっかりとした和室を工事できる大工さんが
少なくなってきているのも影響しています。
大壁でしたら、普通の大工でも難なくできますから。
大壁が主流になるのも頷けるます。
ということで。
これ以外に、和な空間ってあるの?
って思われたかもしれませんが、もう少しありますよ。
それについては明日お話します。