和箪笥と共に暮らす家⑤

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日から、和箪笥と共に暮らす家という
コンセプトの建築事例をご紹介しています。

昨日は、タイトルにある箪笥ではなくて、
アンティークの和建具を採用した箇所を
ご紹介しました。

昔ながらの寸法では高さが低すぎるので、
高くするよう加工してもらって取り入れた。
そんなお話でした。

今日は、とても印象的な和家具になります。
それがこちら。

本棚の奥にチラッと見えている階段。

あれ?
かなり急こう配なんじゃない??
って思いませんでしたか?

じっくり見ていただくと。
階段に引き出しがついていますよね。

こちら。
階段箪笥なんですよね。

古民家を見学したりすると、階段って
急で怖かったなんて経験ありません?

まさに、それなんです。

それと。
階段箪笥の見た目を気に入って、
置き家具として使うケースが多いのですが
こちらの家では、ロフトへの階段として
実際に使ってるんですよ。

なので。
昇降しやすいよう、手摺を取り付けてます。

手摺は新品で、箪笥がアンティークなので、
その色合いの対比が面白いですね。

少し違う角度から見ると。

とってもいい味で出ますよね?
引き出しも収納としてしっかり使えますし、
階段としてもぐらつきもなく、安定して
使えたりします。

そうそう。
階段箪笥って、よく見かけるものは
高さがありません。

古民家であれば、おそらく階高さが
さほど高くないので、理解はできます。

でも。現代の家の組み込もうとすると、
相応の高さが必要になります。

建具のように補修では対応できないので
背の高い階段箪笥を、長きに渡り、探して
いらっしゃいました。

さすがに。
建具みたいに、つぎ足すわけにもいきませんから。

しかし。
この存在感。

古民家の中にあると埋もれてしまいますが
新築に取り入れるからこそ、この見え方です。

素敵です。

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