家の当たり前を考え直してみる⑪(風呂について②)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日から、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日は、ユニークなお風呂のお話でした。

なんと。
浴槽がファブリックで出来ていて収納可能!
湯船につかりたい時だけは浴槽を出す。

そんなおもしろ浴室でした。

奇抜すぎる!と思った方が多いかもしれません。

ただ、シャワーメインの方にとっては
いい形なのではないかと思います。

今日はその続きから。

昨日ご紹介したお風呂を、もし、私が設置したら、
おそらく浴槽は使わなくなってしまって、
シャワーだけの暮らしになるかなと思います。

正直なところ、浴槽を設置したりするのは面倒だし、
どこまでいっても、掃除はしにくそうですから。
経年で劣化もしていきそうですしね。

よく、お客様とショールームへご一緒しますが、
その時、お風呂で話題になることを一つとして、
掃除があります。

FRP浴槽より、人造大理石浴槽の方が掃除しやすい。
人造大理石より、ホーロー浴槽の方が掃除しやしい。
といった感じの話がよく出ます。

浴槽に浸かることより掃除なの?
って思うかもしれませんが、大変な家事の一つなので
理解はできます。

ここまでお話してくると、ふと、こんなふうに
思ったりしませんか?

そもそも浴槽ってなくてもいいんじゃない?

みなに当てはまることではないんですけど、
ピンとくる方が、かなりいるんじゃないでしょうか。

実際に、家づくりに関わらせていただいた
お客様の中に、シャワーだけという方がいました。

浴槽は全く使わないのに、掃除はそこそこ必要。
それがストレスだったそうです。

なので。
シンプルでコンパクトなシャワーにされました。

ちなみに。
コンパクトなのは、掃除の範囲を最小限にすることと
狭小住宅だったので、その他にスペースを使いたい。
そんな理由でした。

その後、どうだったのかを聞いてみたら、
自分たちの暮らしには、最適でノンストレスです!
っておっしゃってました。

とはいえ、シャワーだけって。。
体が温まらないからいやだな。。

明日、その辺についてお話しておきましょう。