家の当たり前を考え直してみる㉝(家具②)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日から、造作家具についてお話しています。
そもそもな内容ですが、造作家具であれば、
自由な発想でつくることができるので、
家具に合わせるのではなく、暮らしに家具を
合わせることができますよ。

そんなお話でした。
今日はその続きですよね。

すごく面白いなって思うんですけど、
自由度の高い造作家具なのに、よくあることとして
家具としてあるカタチをそのままに、サイズを
変更するくらいの方が結構いらっしゃいます。

どういうこと?
って思ったかもしれませんね(笑)

例えば。。
リビングのテレビ下収納を造作するとします。

みなさんだったら、どんな家具にしますか?

なんとなくですけど。
横に長くて、奥行50cmくらいで、正面に扉や
引き出しがついていて、収納の真ん中付近が
ガラスかスリットになっていて、リモコンが効く。
床に置くタイプなのか、浮かせるのか。

そう。
家具屋さんにあるテレビボードに似た感じの
収納にすると思いませんか?

テレビボードって、こんなカタチ。
それが使いやすいのかどうかはさておき、
それに近づけてしまうんじゃないかと思います。

だったら、他にあるの?
そう思いましたよね?

いろいろやり方はあると思うんですけど。。

ずいぶんと下の方につく家具なのに、
正面からしか収納できないって使いにくい
のかもしれません。

それだったら、テレビは壁掛けにして、
収納の上面が開閉できると、中のモノが見やすいし
出し入れしやすいですよね。

もちろん、引き出しにするのも同じ効果があります。

それに、奥行って、ブルーレイ等を想定した寸法
なんでしょうけど、DVDやブルーレイを使わなければ
もっと小さくてもよいかもしれませんよ。

それに、テレビの「下に」収納でなくても、
テレビの「左右側に」収納があってもいいですね。

テレビの背面に柱型をつくって、その側面から使う
収納にしてもいいですよね。
その場合であれば、HDDをうまく収納できますよ。

柱型に間接照明を仕込んで雰囲気出すのもいいはず。

ほんの一例ですけど、いろいろできそうって
思いませんでした??

ちょっとした先入観を外してみると、自由になって
新しいアイデアが出てきますから。

長くなったので、明日に続きます。