家の当たり前を考え直してみる㊳(家具⑦)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日は、移動できる家具の魅力的な側面でなく、
注意した方がよい点についていくかお話しました。

ハコの強度、キャスターの耐荷重は、移動する家具の
要になる要素なので、重視したいところ。
コスパを重視しすぎるのも、考えものですね。

今日はその続きとなります。

突然ですけど。
家づくりを考えているご夫婦に対してですが、
子供部屋って、どんなふうにしたいと思ってますか?

御要望をヒアリングさせていただくと、
よく話題になることがあります。

子供部屋は、当面は一つの大きな空間として使い、
将来、子供が思春期になったら、分割できるように
しておきたい。

そんなご要望です。

一つの空間にしておくと、子供が小さいうちは
走り回れたりするし、兄弟姉妹で一緒に勉強や遊び、
就寝までできたりするので、気持ちは理解できます。

その場合、分割した時に困らないよう、
各部屋に、ドアとクローゼットを計画しておくことに
なります。

ここまでは想像できそうですよね?

はて。
家具の話が出てきませんね?って思いました?
大丈夫。ここから出てきますから(笑)

もし、移動できるクローゼットがあったらどうですか?

もちろん。
腰高のタイプではなくて、天井付近まであるタイプ。

何かっていうと、そのクローゼットのハコがあれば
それで部屋と部屋を区切るように使えます。

均等に分割するだけではなくて、部屋の分割の配分を
自由に設定できますよね。

例えば。
2人の子どもを想定して、子供室を計画したとして
一人しかできなかったという場合。
子供部屋を少し広めに確保して、その残った場所を
ご主人の書斎や納戸にするとかできますよね。

それに、将来子供が独立したら、クローゼットを
撤去して、一つの大きな部屋として使えます。
その時に、大がかりな工事は必要ないのもいい。

それはいい!って思う人もいつのかなと思います。

ちなみに。
クローゼットを移動させるのであれば、昨日お話した
ハコの強度やキャスターのことは、かなり重要です。

安易にネットで購入するのは、得策ではないかも
しれませんよ。

充分に検討して決めてくださいね。

移動するクローゼット。
みなさんはどう思いましたか??