サービスコートのある間取り

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

紹介するのは、2階リビングの敷地面積、延べ面積共約30坪の住まいのサービスコート(バルコニー)です。
東接道でつき当たりの敷地のため、東側が入口、駐車場のオープンスペースとなります。
都内住宅地で建ぺい/容積が50/100のため視界や採光に工夫が必要です。
敷地状況より、リビングの快適性が良いのは2階となります。
リビングを考えると、将来とも視界が抜けるのは東窓となります。
そこで考えたのが、建物をL型とし東オープンスペースにバルコニー、アプローチを楽しく、住まいの窓から楽しむ緑です。
バルコニーは南北に細長くなり、南側がアウトドアを楽しみ、北側が物干し場となります。
洗濯物は風通しで乾き、除菌は洗剤で済みますが、物干し場は真冬でも10時から12時まで日が当たります。北窓から出入りすれば夏の強い日差しを避けられます。
物干し前はトレリスで目隠しをし、物干し下の浴室の窓からは花や緑を楽しむという配置です。
屋根下は物干しの雨除けとなります。
洗面所洗面台下に脱衣し、キッチン付きの洗濯場で物干し動線がスムーズです。
造り付け家具収納なので作業時以外は収納物は隠れてしまうのでリビングからも気になりませんし、小物までスッキリ納まるようにデザインしています。
狭い敷地や住まいでは有効に敷地や間取りや収納をデザインすると快適に住むことが出来ます。

サービスバルコニーです。
物干しは、4人家族で寝具のリネン干しまで考えた本数を用意しました。
竿受は購入木製トレリスの枠を兼用しスチールで製作しています。
スチール枠にはしごをかけて屋根上に登れます。

物干し下は浴室バスコートです。
バルコニー他、浴室と階段で花を楽しみます。
屋外のスロップシンクはガーデニンング兼用です。

緑いっはいのバルコニーは、ちょっとした屋外の楽しみです。

造り付け収納で洗濯場もスッキリとなります。
物干し場は見えません。

浴室窓から物干しは見えません。

駐車場の5m程の奥行きを使いそこに高木、奥にアウトドアスペースのバルコニーを配置し、楽しアプローチと緑と視界の抜けるアウトドアリビングが出来ました。
高木は東向きのため育ちは良く、南に建物、北側にオープンスペースのためオープンスペースの側に覆いかぶさるような樹形となります。
手前がジュンベリーで奥がアオハダです。
ジュンベリーは花、実、紅葉を楽しみ、アオハダは樹形、新緑を楽しみます。