家の当たり前を考え直してみる㊻(明るさ①)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

このところ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

先日までは、カーテン類についてお話しました。
窓に取り付くカーテンも、視野を広げて考えれば、
もっと多彩な使い方ができますよ。

そんなお話でした。

今日からは、違う切り口でお話していきます。
その切り口は何かっていうと。。

「明るさ」です。

これまでのように、部位のお話ではないので、
いまいちピンと来ないかもしれませんね(笑)

わかりやすく順にお話していきます。

家づくりに向けて、お客様から要望をお聞きする際、
99%(?)以上の方がおっしゃることがあるんです。

テーマから想像付きますよね?

何かっていうと。
「明るい家にしたい!」
です。

大きな窓から光がたくさん降り注いできて、
家の隅々まで、明るくて、爽やかな雰囲気。

自然と家族みなの表情も明るくなりそうです。

冬には、暖かい日差しのもと、うたた寝する。
そんなシーンに魅力を感じる方っているのでは?
って思います。

そういう方へもう少し踏み込んでお聞きすると。。

ご実家や住まわれている賃貸物件において、
暗さを体験して、心地よくないと感じている様子。

例えば。
とても天気のいい昼間でも、ダイニングキッチンが
なんとなく暗い。

照明がなくても、食事ができないことはないけど、
食べにくいし、料理だって美味しく見えない。。

それ以外でも。
借り始めた当初は、燦燦と日差しが降り注いでた
賃貸物件でしたが、すぐ南側に大きなマンションが
建設されて、光が一切差し込まなくなってしまって、
一日中照明をつけていないといけない。。

そう。
家の間取りの都合なのか、周辺状況の都合とかで、
日差しが届かず、照明のもとで暮らすことになってる。

それをストレスと感じた結果、「明るさ」を求める
要望になっています。

ただ。
そういうネガティブな経験からではなくて、
明るい家にずっと暮らしてきたから、マイホームも
その通りにしたいという方もいるでしょうけど。

いずれにしても。
かなり高い確率で、「明るい」家は求められます。

それがどうしたの?って声が聞こえてきそう(笑)

長くなったので、明日に続きます。