平屋でかなえる上質で心地よい暮らしの提案、住まいの設計を考える際に大切な過ごし方の根本的な背景を丁寧に、過ごす空間で変化する心地と人生観も住まい造りには大切な要素、暮らしと心地の美学と本質を丁寧に。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※山小屋と古い駅舎をイメージに住まい手さんの価値観を羽根井下平屋の住まい過去提案事例

平屋で叶える

小さな家の暮らし。

心地よさと

機能美を兼ね備えた

住まいとは。

都市部の喧騒を離れ、

自然との距離を

近づける暮らし方として、

「小さな平屋」も

選択肢の一つかと思います。

近年は平屋に対する

多様な価値に気付き始めた人も多く

二階建て住まいを

平屋にリノベーションを施す

というケースもあります。

勿論最初から「平屋の新築」で

計画するプランも。

限られた空間の中に、

家族のぬくもりや

自分らしさを凝縮しながら、

開放的で豊かな暮らしを

実現する。

平屋住宅の

最大の魅力を考えるように。

しかし、

コンパクトな平屋住宅には、

夢だけでなく、

計画段階からの

慎重な検討も欠かせません。

平屋ならではの魅力と

現実的な課題、

そして快適な住まいを

築くための

建築家目線の工夫やヒントを、

わかりやすく

書いてみたいと思います。

平屋という選択がもたらす、

心豊かな暮らし。

「平屋」と聞くと、

どこか懐かしさと

落ち着きを感じる方も

多いのではないでしょうか。

階段のないフラットな構造は、

子育て中のご家族から

シニア世代まで、

幅広いライフステージに

対応できる柔軟性を持ちます。

必要なものだけに囲まれて暮らす

というシンプルで

本質的なライフスタイルを

体現する住まいにも

寄り添うカタチに近くなります。

広さよりも

心地よさを重視し、

自然との一体感を味わいながら、

日々の営みを

大切に育む暮らし。

限られた面積を

最大限に活かす、

間取りの設計。

平屋においては特に、

設計の質が

暮らしの質に直結します。

例えば、

廊下の面積を極力減らし、

その分LDK

リビング・ダイニング・キッチンに

ゆとりを持たせることで、

空間に広がりと

明るさを与えることができます。

また、

天井高の工夫や

勾配天井の採用も、

視覚的な開放感をもたらす

テクニックの一つです。

限られた床面積の中でも、

上下方向、

または左右の水平方向に

空間の余白を設けることで、

圧迫感のない

快適な居住空間が

実現します。

家具と収納の融合が、

暮らしの美しさを整える。

平屋に限らず、

住宅で重要となるのが

収納計画です。

特に平屋は

ワンフロアで完結するため、

「隠す収納」と

「見せる収納」のバランスが、

暮らしの整え方に

大きく影響します。

壁面収納や造作棚、

床下収納などを取り入れ、

デッドスペースを

資産に変える工夫が

必要です。

また、

ベンチ一体型の収納、

昇降可能な吊り戸棚、

可動式パントリーなど、

空間と一体化した

収納家具の導入により、

生活感を抑えつつ、

美しいインテリアを

保つことが可能です。

光と風が織りなす、

自然との共生空間。

平屋を豊かにする上で

欠かせないのが、

外側とのつながりです。

開口部(窓)を

効果的に配置し、

太陽光や風、風景等

を室内に取り込む設計は、

持続可能な暮らしを支えます。

方位を考えて計画する窓、

高窓(ハイサイドライト)等を

設けることで、

1日を通じて安定した

採光が得られ、

風の通り道も

確保できます。

さらに、

軒の深さを調整すれば、

夏の強い日差しを遮り、

冬は暖かな陽射しを

取り込みつつも

風景を操る視界を

楽しむことが出来るようになります。

プライバシーを確保しながらも、

閉塞感を抱かせない設計は、

設計のプロセスの中に

暮らしをどう盛り込むのかで

随分変わります。

外と内が繋がる、

もう一つの暮らしの舞台。

平屋となる事で

環境の考え方の中に

「余白」をどのように設計するのかにも

心地よさの差が生まれます。

ベランダやウッドデッキ、

そしてちょっとした

庭のスペースを設けることで、

内と外がシームレスにつながる

「第二のリビング」が生まれます。

晴れた日には

朝食を外で楽しんだり、

夕暮れ時に家族で星を眺めたり。

季節の移ろいを

心と肌で感じることで、

住まいそのものが

“暮らしの舞台”へと

変わっていきます。

コストを抑えつつ、

美しく建てる工夫・・・・・。

コンパクトな平屋は、

一見コストが安く

済むように思われがちですが、

建材や仕様によっては

二階建てよりも多く

費用がかかることもあります。

そのためには、

「コストのかけどころ」と

「省くところ」の

メリハリが重要です。

屋根や基礎部分などの

構造はシンプルに、

内装は自然素材を取り入れて

上質感を演出するなど、

限られた予算でも

「豊かさ」を感じられる設計は

十分に可能です。

また、

地場の工務店や

プレカット住宅メーカーと

連携することで、

費用対効果の高い住まいが

実現しやすくなります。

変化を受け入れる、

柔軟性ある住まいづくり。

住まいは

暮らしの変化に

柔軟に対応できることも

大切です。

家族構成の変化や

在宅勤務の増加、

趣味のスペースの拡張など、

「将来の拡張性」を意識した

設計にしておくことで、

長く愛される家になります。

可動式の間仕切りや

フレキシブルな空間の配置は、

数年後の暮らしの変化に

しっかりと対応できます。

平屋がもたらす、

シンプルで豊かな日々。

平屋での暮らしは、

住空間に制限があるからこそ、

「本当に大切なもの」に

気づかせてくれます。

間取り、光、風、素材、収納

その一つ一つにこだわり、

設計の美意識を

重ねることで、

限られた面積の中にも、

無限の豊かさが宿ります。

家は単なる建築物ではなく、

生き方そのものを

映す鏡です。

平屋で、

自分らしく、

自然と調和した

シンプルな暮らしを

始めてみては

いかがでしょうか。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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