家の当たり前を考え直してみる㊿(明るさ⑤)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

このところ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

先日から、家の「明るさ」についてお話してます。

たくさんの日差しが降り注ぐ家に憧れる方が多い中、
それを望まない人もいます。

その理由を考えてみると、当たり前から自由になれる
かもしれません。

そんなお話でした。
今日は、同じ「明るさ」でも少し違うお話です。

突然ですが、みなさん。
リビングの照明って、どんなの使ってますか?

ちょうど天井の中央付近に、丸形のライトがあって
リモコンでつけたり消したり、光の強さを選んだり
するタイプじゃないですか?

おそらく、一度光の強さを設定したら変えることは
ないかなと思いますが、どれくらいに設定してますか?

そりゃあ、一番明るくじゃない?
そんな声が聞こえてきますね(笑)

テレビを見るだけでなく、スマホを触ったり
読書なんかをするのであれば、明るい方がいい
でしょうから。

でも。
実は、みなが明るさMAXにしているわけでも
ないんです。

家づくりをご一緒した、とあるご夫婦。

同じような照明器具を使ってましたが、
かなり明るさを絞り込んでいました。

そのことを奥様にお聞きしたところ、
あまり照明が明るいと、眩しく感じて、
落ち着かないし、目が疲れるとのこと。

職場では、かなり明るくて疲れるので、
自宅くらいは、落ち着いた雰囲気にしたい
ということでした。

逆に。
別のお客様は、医療関係の方なのですが、
オペ室というかなりな明るさの中で
仕事をされていて、それに慣れているので、
家もかなりな明るさでした。

家に帰ってきて、暗く感じてしまうと
それがストレスに感じてしまうとのこと。

部屋の大きさ想定より、かなり広めの
シーリングライトを使われていました。

それと。照明の色。
オレンジ色(電球色)は、白(昼白色)より
暗く感じます。

先ほどご紹介した落ち着いた明るさの方は
電球色で、後者の方は昼白色にしてました。

おそらく、色を入れ替えたら。。
お互い、ストレスになったんだと思います。

明るさの感覚って、千差万別ですから。

ただ。
落ち着いた感じって、大丈夫?
って思ったかもしれません。

長くなったので、明日に続きます。