門型フレーム

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

木造在来工法は平面の上で耐力壁をバランスよく配置しながら設計していきます。

平面の上の一方向にどうしても、耐力壁が設けられないときに使える構造に門型フレームがあります。門型フレームは基礎と柱、柱と梁を剛接合した工法で構造耐力上必要な軸組みとなるような門型フレームの柱、梁、接合方法が計算されます。

住まいの奥の旗竿地をクライアントが新築し、現在の住まいを娘家族が住むという計画で門型フレームを採用しました。

間口3.55m、奥行き10.9mのカーポート(黄色部)が門型フレームとなっています。

構造的にバランスをとるため独立させた設計となっております。

使用した工法は、ホームコネクターという金物と接着剤併用のものです。

柱は120×150、梁は120×210の米松集成材で大きなもの(高額)ではありません。

ホームコネクター工法にかかる費用は、金物、接着剤費用、研修費用を含めても20万ほどでした。

基礎と柱の接合金物です。

金物につながる細い金属筒より接着剤が流し込まれます。

研修費用は次回からの採用では不要となるためより安価に提供ができます。