家の当たり前を考え直してみる(52)(電気①)

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このところ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日まで、家の「明るさ」についてお話ししました。

日差しによる明るさだけでなく、照明による明るさまで。
ついつい明るさを求めてしまいますが、立ち止まって
考えてみると、自分だけの明るさに出会えると思います。

そんなお話でした。
今日からは、また違うお話です。

テーマは、タイトルにある通り、電気について。

電気って?
っておもったはずです(笑)ちょっと漠然としてますね。

専門的で難しい話でもなくて、身近な電気設備関係について
順にお話していきます。

一番身近なところからいきましょう。
まず最初は。。
照明のスイッチのお話です。

スイッチ??何かある??
って不思議に思った方が多いかもしれませんね。

突然ですけど。。
スイッチって、床からいくつの高さに設置してありますか?

きっと、これくらい!という感覚はあるものの、
その高さについて、特に何も感じたことはないでしょうね。

ちなみに、高さは床から1.2-1.3mくらいに設置するのが
「標準」になってます。

特に何も指定しなければ、その高さに設置してくれます。

不思議なんですけど。
それに慣れてしまっていることが多いので、
敢えて高さを変えようって思う方は、とてもレアかもしれません。

でも。
少し考えてみてください。

身長140cmの人と、180cmの人がいるとして、使いやすい高さが
同じって、少し変な感じしませんか?

違ってもいいんじゃないかって思うんです。

賃貸物件の場合であれば、住人が特定されてるわけじゃないので、
「標準」高さであっても、仕方ないかなと思いますが、注文住宅なら
自分だけの高さでもいいと思いますよ。

ちなみに。
家づくりをご一緒したお客様で、スイッチを床から90cmにした方がいます。
なぜ、その高さにしたのかというと。。

一つは、下の方にスイッチがあると、腕を上げずに押せるから。
確かに、その方の身長だと、腕も持ち上げることなく押せる高さでした。

二つ目は、スイッチが下にいくことで、目立たないようにするため。
不思議なんですけど、見慣れた場所にスイッチがないので、確かに、
スッキリとした印象になります。

ただ。見慣れてくると、その効果は少なくなりそうでしたが(笑)

ちなみに。逆に、高く設定したこともあります。
大きなワンちゃんがスイッチを触れてしまうので、それを回避するため、
かなり高めにしていました。

あれ?
スイッチって、その高さじゃなくていいんじゃない??

みなさんはどう思いましたか?