家の当たり前を考え直してみる(54)(電気③)

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よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできています。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
ということで、長いこと話をしています。

いろいろと新しい発見があったらいいですね。

昨日は、壁に設置している、あのスイッチそのものが
そもそも必要ないんじゃない?っていう内容でした。

若い方には馴染があるかもしれませんが、
そうでもないと、全然知らない世界かもしれませんね。
何でもスマホでできるようになってますから。

ただ。少し注意点もあるので、お伝えしました。

今日は、その続きということで。。
スイッチではなく、コンセントについてです。

スイッチでも問いかけたんですけど。
コンセントの高さって、床からいくつだと思いますか?

「これくらい」って感覚はありますよね、きっと。

「標準」としては、25cmから30cmほどの高さで、
25cmが見慣れた寸法だと思います。

どこで25cmかというと、コンセントの中心高さですね。

ただ、これ。
スイッチと同じなんですけど、何も言わないと
この高さになっているので、使いやすいと感じる人が
多いかもしれません。

というか。
そういうもんだから、特に気にならないという感じかも(笑)

ただ、高さについて、お客様から問いかけられたことって
結構あったりします。

例えば。
背の高いお客様とか、腰痛持ちのお客様からは、
コンセントを差し抜きするたびに、不便だと感じると。

特に腰痛持ちの方の場合は、困るでしょうから、
コンセントを高くしたいと要望されるのもわかります。

実際に高くしたかというと、そうでもないんです。
理由は、コンセントを使っている時に、配線がダラッと
ぶら下がっていて、見た目がよくないし、引っ掛けたり
しやすくなるから。

それとは逆で、コンセントをできるだけ見えにくくするため
低くしたいというお客様もいました。

もちろん、低くすることは全然可能なのですが、
お掃除ロボットを使う際は、その高さに注意が必要です。
コンセントに当たっても仕方ないですから。

それと、もし存在感を減らしたいのであれば、
コンセントを家具用にして、物理的に小さくする方が
理にかなっているかもしれませんね。

コンセントは、25cmの高さが標準。
それは、一つの目安ではありますが、その当たり前を
外してみると、違う見え方、使い方ができるかも
しれませんよ。

明日に続きます。