家の当たり前を考え直してみる(70)(外構⑫)

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よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできています。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
ということで、長いこと話をしています。

いろいろと新しい発見があったらいいですね。

昨日は、門柱のお話でした。
ポストとかインターフォンを設置する門柱。
道路際に設けるイメージがあるかもしれませんが、
最近は、そうでもないカタチが多くなってるんです。

そんなお話でした。
今日はその続き。

最近よく見かけるのは、道路際にポツンと立つ、
機能門柱です。

ポスト、表札、インターフォンや宅配ボックスまで。
すべてを一つにまとめてたものです。

機能が集約していて、便利ですよね。
それを道路側に設置しておけば、他人が敷地内に
入ることを最小限にできるので、安心かもしれません。

特に、オープンな外構の場合はなおさらです。
ふらふら他人が入ってほしくないでしょうから。

それと。
門柱のように、ブロックを積んだりしないので、
幅を最小限にできます。
おそらくは、ポストか宅配ボックスの幅になります。

道路側って、できるだけ駐車場を確保したい!
と思う方が多いので、門柱で幅を節約するために
とても効率的です。

そういった理由から多くなってるんですよね。

それと。
機能門柱って、もともと一つの柱に、ポスト等の
パーツを取り付けるという発想のものなので、
最初は、こういったデザインが多かったです。

でも。
こちらの機能門柱がバカ売れしてからは、
考え方が変わってきました。

ハコ型を真似るメーカーも増えてきましたし、
各パーツがバラバラに見えないよう、
一つの塊としてデザインを整えた製品が
かなりたくさん登場してきてます。

よく考えてみると。
横長の印象がある門柱が、スッキリとした柱型に
代用されることになるわけなので、不思議に
感じるかもしれません。

私くらいの年齢以上になると、そのスッキリ感に
ピンと来ず、不安を感じてしまう方が多いかも。

門扉と門柱を立てて、しっかり囲う。
そんな方が多いかなと思います。

どちらが正解ということでもないので、
敷地条件とか、どこまで人を入れたいのか、
駐車場を何台確保するのか等を考慮して、
決めていくとよいですね。

門柱のお話はここまで。

明日からは別のお話です。