土地探しというか土地選びのお話⑨
先日から、これから土地から家づくりを考えてる方と
お会いした時のお話をきっかけにしています。
昨日は、敷地との高低差のひとつとして、
道路に勾配のあるケースについてお話しました。
どこを基準にどう家を建てるのか。
駐車場との関係は?等、考えることが多いので、
設計士と相談しながら購入してくださいね。
そんなお話でした。
今日は、土地の高低差のお話の最後となります。
道路と土地に高低差があって、道路の方が低い場合。
その高低差を処理する方法としては。
一つは、敷地を有効に利用したい場合は擁壁をつくる。
もう一つは、30°以内の斜面にする。
その二つをご紹介しました。
仮に、擁壁を設置するとして敷地が広くない。
その時って、結構悩ましいことが発生します。
例えば、道路側に駐車場を確保したとして、
そのすぐ脇に、擁壁を設置するとしましょう。
その擁壁と建物がどうしても近接してしまうと。。
地面の中で不思議なことが起きています。
擁壁って、おおよそ、高さと同じくらいの幅の
基礎があるんですよね。
もし、建物と擁壁が近接しているとすると、
擁壁の基礎の上に、建物が重なってきます。
擁壁をつくる時に、基礎の上って、一度掘削してて
地盤が強くないんです。
なので。
地盤の補強が必要になったりします。
とはいえ。擁壁と基礎と建物の基礎が重なってると
補強しても、その先は擁壁の基礎になりますよね。
できれば、擁壁の基礎を外した箇所で地盤の補強は
してください。
そのやり方は、設計士が知ってると思いますので、
相談しながら進めてください。
それと。
もし、擁壁と建物が近接してしまう場合には、
一つの方法として、建物の基礎を擁壁代わりに
低いところまで伸ばすという方法があります。
高基礎っていいます。
基礎は鉄筋コンクリートなので、擁壁とある意味
同じですから。
ただ。
この高基礎は、ある一定以上の高さになる場合、
土の圧力を踏まえた構造検討をする必要があります。
単に高基礎にすればいい。
そういうわけでもないんですよね。
もし、何も検討しないで高基礎にするという場合は、
設計士や工務店に確認してくださいね。
長くなりましたが、以上です。