家の当たり前を考え直してみる(76)(外構⑱)

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家づくりにおいて、いろんな当たり前があります。
その当たり前を考え直してみると、もっと自由な
家づくりができるんじゃないか。

そんなことで、ずっとお話してきてます。

昨日は、コストを抑えて駐車場を仕上げたい。
そのアイデアとして、砕石敷にする方法を
ご紹介しました。

ただ。いくつか注意点があるので、気を付けて
採用をするようオススメしました。

今日も、駐車場の床仕上げのお話続きです。

まだ他に床仕上げがあるの?
って思ったかもしれませんが、もうありません(笑)

なので、素材のあれこれが話題ではありません。

突然ですけど。
みなさんが想像する駐車場ってどんなですか?

おそらく、土間コンクリートで全面仕上がってる。
そんな感じですよね?

もう少し細かく見てみると。。
コンクリートが一面に打ってあるわけではなくて、
途中、黒いラインが入っていませんでしたか?

そのライン。
駐車場の区分けをしたりするためではなくて、
別の役割を担ってます。

コンクリートって、ヒビが起こりやすい素材です。
細かなヒビは自然現象としても、大きなヒビは
あまり嬉しくありません。

もし、全面をラインなくコンクリートにしていたら、
ヒビがアチコチに入ってしまうことになります。

実は。
その黒いラインって、コンクリートの面を
分割する役割を担っているんです。

大きな一枚の面よりも、細かく分割する方が
ヒビを少なくできるんですよね。

スッキリ見せたいからといって、ラインをなくす。。
できないことはありませんが、オススメしません。

コンクリートのヒビのことを考慮しながらも
見た目をよくしようとする方法として。。

黒いラインではなく、10-15cmほどの溝をつくって
そこに、砕石とか人工芝を設置することもあります。

その溝をしっかりデザインしながら取り入れれば、
見た目は各段によくなりますから。

ただ。。
ラインとは違って、あくまで溝なんですよね。
人によっては、そこで躓いて転んでしまうことも。。

そんなこと気を付ければ大丈夫でしょう。
って思ったかもしれませんが、意外に危ないですから。

それだったら、溝にせず、レンガでラインを入れて
フラットに近づける方がよいでしょうね。

土間コンクリートといっても、いろいろあります。