家の当たり前を考え直してみる(82)(外構㉓)

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家づくりにおいて、いろんな当たり前があります。
その当たり前を考え直してみると、もっと自由な
家づくりができるんじゃないか。

そんなことで、ずっとお話してきてます。

昨日は、車好きにはたまらない駐車場として
ガレージについてお話しました。

金額が高くなりがちなガレージをコスパよく
実現できないのか。
そんな切り口でお話しました。

今日は、駐車場の話ではなく、違う話題。

外構工事の中で、地味(?)な感じではありますが
敷地境界線付近にある、ブロック等についてです。

お隣さんとの敷地の境目には、境界明示のため
コンクリートブロック(以下CB)積の塀をよく見かけます。

2、3段のCBの上にアルミのフェンスもありますが、
5、6段のCBだけというのも多いでしょうか。

もし、その塀が一列しかないとしたら。。
注意が必要です。

いやいや。
そんなの当たり前なんじゃない?
って思うかもしれませんね。

いくつか考えられることがあるので、
順にお話していきます。

ひとつめ。
そのCB塀が、境界線の中心にいる場合です。

各々の土地に、半分ずつCBが出ています。
一番ロスがなく、ある意味、効率的かもしれません。

でも。。
そのCB塀って、自分とお隣さんの共有物なんです。

なので。。
両者が合意しないと、勝手にやり替えできません。
どんなに古くて劣化しててもですよ。

ふたつめ。
そのCB塀が、自分の敷地にある場合。

自分の敷地にあるなら、先ほどの視点からすると
やり替えできていいじゃない。

確かに、その意味ではいいですけど。。

例えば。
お隣さんが駐車場を土間コンにしてるとして、
こちらにCB塀がある時って、土間コンがCB塀に
くっついてたりするんですよね。

CB塀を解体する時、慎重にやらないと、
古い土間コンだったりすると割れてしまいます。

それと。。
CB塀は、2-3cm控えてつくることが多いので、
厳密にいうと、土間コンクリートは越境してきてる。
ということになりますよね。

理解できるお隣さんならいいのですが。。
そうでもないと、なかなかやり替えは難しいんです。

三つ目。
CB塀がお隣さんにある場合。
これは、一番シンプルで、自分の敷地内に塀をつくる
という対応でよくなります。

もし一列しかない。
ということであれば、よく見てみましょう。

明日に続きます。