「だいたい」いくらかかるの?⑧

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日から家づくりのパートナーを探してる
ご夫婦をもとにしたお話をしています。

昨日は、最初の概算と最終見積での乖離が
具体的に、どんなことにつながっていくのか
についてお話しました。

今日はその続きで、少し違った視点のお話。

パートナーを選定するために、複数社に
提案書と概算を出してもらう方って多いかも。

その時に注意した方がよいことはあるので、
そのお話をしていきます。

全社に、同じ土地の資料を渡しますよね。
それと合わせて、どんな家にしたいのかについて
要望を伝えると思います。
当然ですけど、予算についても。

それをもとに出てきた提案とか概算には
差(違い)がありますよね。

全く同じだったら気持ち悪いですけど(笑)

間取りの違いはさておき。
単純に、金額を見て、よしあしを判断する
ということがあるみたいです。

そりゃそうでしょう。
高かったら、内容がよくても、お願いできないから。
って声が聞こえてきそうです。

でも。
そもそも、間取りも違えば、規模も違う計画を
もとにした金額を比較しても仕方ないですよね。

同じ物差しで比較していないわけですから。。

坪単価のところでお話しましたが、
計画案の規模や形状が異なることで、
金額は違ってきます。

できるのであれば、同じくらいの規模で
類似した形の計画案で比較したいところです。

だからって、他社に違う会社の計画案を見せる
というのは、著作権の関係から好ましくありません。

なので。
家づくりの要望を、場当たり的に伝えるのでなく、
細かなことまで含めて書き出しておくことが大事と
思います。

細かな要望があればあるほど、間取りの方向性は
統一されてくると思いますので。
(ただ設計者が自己中心的だとそうでもないですが)

ボヤっとした要望ではなく、かなり具体的にしましょう。

ということで。
家づくりをスタートする時点で必要となる概算について
いろいろとお話してきました。

着工間際に困らないよう、家づくりのパートナーと
しっかり協力しながら、家づくりを進めてください。

参考にしていただければ幸いです。