土地探しのポイント(旗竿敷地)①

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日までは、設計事務所に依頼した場合
要望をどこまで伝えていいのかについて
いろいろとお話しました。

聞き入れてくれるかは別として、
思いっきり伝えてくださいね。

さて。
今日から別のお話です。

テーマは、土地探しについて。

土地を探す段階からご一緒する機会は多く、
そのプロセスの中で参考になりそうな話題を
いくつかお話していこうと思います。

今日は、旗竿敷地についてです。

土地探しを始めてみるとなんとなく気になる。
そんな土地の一つが、旗竿敷地です。

旗竿敷地って検索してもらえばわかりますが、
道路から細長い通路があって、その奥に
広い敷地が展開してるのが特徴です。

なぜ、なんとなく気になってしまうのか。
その理由って、すごくシンプルです。

周辺の土地に比べて、広いのに割安なことが
多いからです。

なんとなくの坪数を目安に探したりしてると、
旗竿がヒットする確率って高いかもしれません。

検索した時に、敷地の形を示す図がないと
気が付かないかもしれませんね。

そもそも、なぜ割安なのか。

それもそのはずで、道路とつながる場所が狭く、
奥へ行くまでの通路は、有効な使い道がありません。

とはいっても。
植栽好きで、植栽を並べるスペースになる
なんて方もいると思いますが、レアかなと。

道路に近い場所だし、駐車場や駐輪スペース
にすればいいんじゃない?

確かに。
駐車場が必要であれば、この通路部分になりますね。

そう考えたら、旗竿だっていいんじゃない?
って思ったかもしれません。

ただ。その通路の幅はとても重要です。

実は、建築基準法という法律で、敷地は道路に
2m以上接してないといけないというルールがあるので、
通路の幅は、最小で2mあればOK。

でも。
もし2mだとすると、両側にブロック+フェンスを
建てたら、1.7mくらいの有効寸法になるので、
車は入ってこれませんよね。

仮に小さい車でギリギリ入っても、ドアが開けにくいし、
家へアクセスする時に、車の脇を通るのですが、
幅がなさ過ぎて、通れなくなります。。

最低でも、2.5m幅はないと通れません。

逆に、駐車場が必要ないということであれば、
2mでも大丈夫です。

その通路幅。
もう少し違う理由で困ることがあるんです。
明日に続きます。