土地探しのポイント(旗竿)③

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日から、土地探しの時に話題になる
土地の一つとして、旗竿敷地について
お話しています。

旗竿敷地は相場より安くていいのですが。
いくつか気になる点があります。

昨日は、工事費が高くなってしまう
ということについて例を挙げてお話ししました。

せっかく土地で安くしても建物でアップしたら
相殺されてしまいますから。

気を付けたいところです。

今日は、それ以外で旗竿敷地の気になる点を
お話しておきたいと思います。

結構大事なことかも。。

そもそもですが、家づくりをするために
土地を購入すると思います。

せっかくだったら、要望にフィットする家を
つくりたいですよね。

要望によって良しあしは変わるんですけど、
旗竿敷地って、結構ハードルは高くなりますね。

もし、燦燦と光が差し込んでくることを
望んでいるのであれば、厳しいかもしれません。

もちろん、とっても広大な土地であれば
別ですよ。

住宅街の中だったりすると、細い通路以外は、
四方を建物に囲まれてることが多いですから。

平面上は空地を確保したとしても、
立体的に考えると、冬場の直接光は期待できません。

なので。
年中、自然の光を感じられる明るい家がいい
ということであれば、旗竿は相性がよくないです。

とはいいつつ。
我々のような設計を専門にしている設計士であれば、
光を取り入れるためのアイデアを持っていることが
多いかもしれませんね。

そういう工夫なく、南側に3mの庭をつくって
南向きに大きな窓つければいい。
なんて発想で家づくりするようであれば、
大変なことになってしまうかもしれないので、
家づくりのパートナー選定が重要です。

そうそう。
それと、窓を開けて、気持ちのいい風を通して
過ごしたい方も厳しいですね。

四方囲まれているがゆえに、風通しはよくありません。
なので。
どちらかというと、窓の開け閉めをあまりしない
全館空調+全館換気との相性はよいですね。

旗竿敷地って。
設計に関して、かなり工夫が必要になるので、
しっかりアイデアを提案してくれる設計士を
パートナーにするといいと思います。