土地探しのポイント(道路)⑨

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日からは、土地探しの中で大事なこととして
前面道路の幅員についてお話しています。

まずは、「4m」が基準になっていて、
それを満たさない場合、境界を控える必要がある。

それと。
その控える寸法は道路中心線を基準にするのですが、
中心線が曖昧な場合のお話をしている途中でした。

今日はその続きです。

道路中心線が曖昧な場合は、どうしたらいいのか。

一番安全なのは、今の境界線を中心線にして、
そこから2m控えることです。

えぇ?今の道路境界から2m分も控える??
って、狭小地の場合は死活問題なので、
そう思うのは当然ですよね。

でも。
何も手がかりがないのであれば、それを選択するしか
ありませんから。

あとで困ってもいいということであれば、
最小限に設定してもいいのですが。。

では。ご紹介した過去の事例の時はどうしたの?
って思いますよね。

その方も最初はそんな話をしていたんですけど、
その敷地の両側にここ数年くらいで建て替えした家が
並んでいたんですよね。

それらの敷地がみな同じ寸法控えていたので、
それに合わせる形にしました。

もし、将来向かいの方が境界線を確定する場合、
同じ並びの複数の家の方と調整するのって、
結構大変なので、よほど、控えて境界線を設定する
と思われますから。

とはいいつつ、万一道路境界線が中心線になっても
大丈夫なように、家自体の計画はさせてもらいました。

サラッと計画してますが、意識しなければ、
あとでリスクになるので。

ただ。
もし、同じ並びに新しい家がなくて、境界を控えて
なかったのであれば、安全を見た計画にしたと思います。

なので。
もし、同じ状況になったとして、2m控えたら、
希望の家が計画できないようになるのであれば、
その土地って、その方にとって、魅力のある土地
ではないわけなので、購入を控えた方がよいです。

その辺を曖昧にしたまま決断するのは避けた方がよいです。

ちなみに。
このお話って、ネットや紙面の土地情報を見ただけでは、
全然判断できません。

実際に、現地を見てみないと気が付かないかも。。

少し変なお話ですが。
そこまで踏み込んで土地のことを調査しない不動産会社も
結構あったりしますので、注意が必要です。

長くなったので、明日に続きます。