土地探しのポイント(道路)⑬

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日までは、土地探しの中で大事なこととして
前面道路の幅員についてお話しました。

法的なことはもちろんですが、実用面からも
道路の幅が、家の計画に影響することもあるので、
事前にしっかり確認しておきましょう。

今日は、道路がテーマですが、少し違うお話。
歩道のある道路についてです。

前面道路が、交通量の多い、大きな道路の場合、
車道の脇に、歩道がついてることってあります。

小さなお子様がいる御家族が、歩道のある土地を
購入して住まう場合、安心ですよね。

子供が玄関から飛び出しても、いきなり車道でなく、
歩道を一旦挟むので、危なくない。

そういう側面では、すごくいいんですけど、
別の側面では、少し考えなくてはいけません。

道路から土地へ車がアクセスするには、
歩道を横断しないといけません。
当たり前ですけど。。

その場合、その歩道部分に車が進入するための
乗り入れを設置することが必要です。

乗り入れをつくること自体は制約になりませんが、
市町村によって、その幅に違いがあります。

市町村からすれば、歩道の安全性を考えて
乗り入れの幅は少なくしたい。

でも。土地の所有者からすると、できるだけ
幅を広くしたい。

その辺を調整するため、幅のルールを決めてます。

そのルールを知らぬままに土地を購入してしまうと、
あとで、駐車場の幅が確保できないなんてことも。。

土地購入時そこまで説明してくれればいいですが、
あとで判明したら大変ですよね。

ちなみに。
幅が取れないなら、幅の狭い乗り入れを2か所
設ければいいんじゃない?
なんて思うかもしれません。

そんなことしたら、歩道が乗り入れだらけに。。

なので。
一つの敷地に対して、一つの乗り入れというのが
大原則になっています。

乗り入れの関係でもう一つ。

乗り入れの仕様は、各市町村や県が決めてますが、
その仕様によって、工事の費用にばらつきがある
なんてこともあります。

どんな仕上げにしないといけないのか。
その費用がいくらくらいかかりそうなのか。

その辺は、事前に調べておくといいと思います。