眠りが変わると暮らしが変わる。 建築家が暮らしを整える設計として工夫を施す「深く、安心して眠れる寝室」のデザイン提案。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

暮らしの空間と寝室設計。

眠ることは、

生きる力を整えること。

建築家が提案する「快眠×住空間設計」。

 

 

眠りを軽視しない家づくりへ。

家づくりにおいて、

どうしても「起きている時間」の

ことばかりを

中心に考えてしまいませんか?。

リビングでの寛ぎ方、

キッチンの使いやすさ、

収納の多さ、

玄関からの動線・・・・・。

もちろんそれらは

すごく大切なのですが、

実は人が人生の3分の1を

費やすのが眠っている時間。

この睡眠時間の質が、

日中の集中力や感情の安定、

ひいては幸福感にまで

大きく影響しているものです。

だからこそ、

やまぐち建築設計室では、

寝室の設計にも

暮らしの奥行きを考えながら

住まい手さんの過ごし方を理解したうえで

深くこだわりを持っています。

〇関連blog
「眠れる家」は間取りから生まれる、寝室のカーテン選びとインテリアの科学。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail575.html

眠りは「感情」と「身体」を

整える大切な時間。

建築家がそのためにできることは、

住宅設計や

インテリアコーディネート

家具の提案という観点からも

数多くあります。

建築設計と「睡眠の質」の密接な関係。

実際に、

睡眠に関する近年の研究では

以下のような報告があります。

・室温が高すぎると、

 深いノンレム睡眠が減少する。

・青白い光を就寝前に浴びると、

 メラトニンの分泌が抑制され、

 寝つきにくくなる。

・寝室内の照度が150ルクスを超えると、

 心拍数が上昇し、

 睡眠効率が低下する。

・外部騒音50dB以上は、

 睡眠の維持率を有意に下げる。

つまり、

眠る場所の設計は

単なる間取りや好みの問題ではなく、

医学的・心理学的にも

重要な空間要素である

ということがわかります。

そして、

その空間設計を

コントロールできる建築家と、

家造りのタイミングで

どれだけ真摯に暮らしを考えるのか?

ということです・・・・・。

光のデザインで、

眠りと目覚めを導くように。

やまぐち建築設計室が

寝室設計において

特に重視しているのが、

「光」の扱い方です。

就寝前の「間接光」が脳をオフにする。

眠る直前まで

強い白色光を浴びていると、

脳が日中モードのまま

切り替わらず、

寝付きにくくなります。

寝室の照明計画で、

以下のような「間接照明+演出設計」を

取り入れることもあります。

・ベッドサイドには

 赤みのある電球色

(色温度2,700K以下)を配置。

・天井照明を避け、

 低い位置または目線から離れた位置から

 壁を照らすような

 間接照明で「包まれる明るさ」をつくる。

・壁の仕上げ材や反射率を計算し、

 「柔らかく広がる陰影」を設計する。

・調光式のダウンライトや

 フットライトも採用し、

 眠りの導入を支援。

これにより、

視覚だけでなく脳神経系や

自律神経への優しい刺激となり、

自然と呼吸が深まり、

心拍が落ち着き、

深い眠りに向かっていくのです。

朝の「光の入り方」で

目覚めの質が変わる・・・・・。

また、

朝の目覚めには

「やさしい朝日」が欠かせません。

やまぐち建築設計室では、

以下のような「目覚めの光」の

設計も提案に

盛り込むことがあります。

・ベッドを東や南東の窓に向けて配置し、

 朝日をゆるやかに取り込む

・遮光カーテンは等級2または3を推奨。

 完全遮光ではなく

 「ほどよい漏れ」を提案。

・目が覚める30分前に

 自動で灯る

 調光タイマー照明もおすすめ。

・真っ暗より薄明るい朝の方が、

 脳は自然と覚醒してくれます。

「スッと起きられる朝」が増えると、

それだけで1日の

パフォーマンスが変わるのです。

快眠と暮らしをつなぐ、

やまぐち建築設計室の考え方。

睡眠のための寝室設計=技術と哲学の交差点

だと考えています。

眠る空間は、

無意識の感情を支配している。

人は寝室に入ると、

ある意味人によっては

無意識に感情のスイッチが

切り替わります。

扉の配置、

床材の手触り、

空気の動き、

窓からの景色・・・・・。

それら全てが「無言の安心」を

与えてくれるように、
寝室は本当に、

感情と向き合うための

設計空間が重要だと捉えています。

家族の健康を、

寝室が支えている・・・・・。

現代は、

子どもの不眠や

夫婦の生活リズムのズレなど、
睡眠をめぐる課題が増えています。

・光と音のやさしい寝室。

・異なる就寝時間でも

 ストレスの少ない寝室。

・空調と照明を

 個別制御できる寝室。

これらはすべて、

「間取り」と「設計配慮」で

解決策を考えています。

暮らしの本質に、

静かに寄り添う設計へ・・・・・。

やまぐち建築設計室では、
「ぐっすり眠れること」を

贅沢や我慢の対義語ではなく、
暮らしの核として扱います。

いい眠りは、

いい人生につながります。

だからこそ、

寝室という空間を

住まい手さんにとって

自分たちだけの安らぎの聖域

として意識していくべきだと

考えています。

眠る時間が変わると、

暮らしが変わる・・・・・・。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------