アート=高額だけでもないんです

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

「アートを家に取り入れたいけど、絵って高いんでしょう?」

家づくりをご一緒したお客様から、そんなふうに聞かれたことがあります。実際、そう思っている方って、とても多いんじゃないでしょうか。

確かに。
世界的な画家の作品とかであれば、手の届かない価格なのはイメージできますよね?

でも、必ずしもそんな高額である必要はありません。

大切なのは、アートの価値=値段ではないこと。
ご自身の心が動くかどうかこそが、大事な基準なんだと思います。

とはいえ。どうすればいいのかわからないと思いますので、いくつか方法をお話しておきます。

1)ポストカードやアートプリントから始める

最初の一歩としておすすめなのは、ポストカードやアートプリント。
美術館のショップに行けば、名画のポストカードは数百円から手に入りますし、複製画でも数千円から。

お気に入りの額に入れるだけで、立派なアートとして部屋に存在感を放ちます。

最初から高額な作品に手を出さず、「これ好きだな」と感じるものを小さく試すことが、アートとの距離を縮めるコツなんだと思います。

2) 若手作家や地元ギャラリーを訪ねる

実は、若手作家のオリジナル作品は結構手が届きやすい価格帯です。
数万円程度で購入できるし、作家の想いやストーリーを直接聞けるのも魅力です。

地域のギャラリーやアートイベントをのぞいてみると、暮らしに馴染む小さな作品に出会えることがありますよ。

「この作家さん、応援したいな」

そう思える出会いは、家に飾ったときに特別な温もりとなって返ってきます。

3)自分や家族の写真・作品をアートに。

アートを買うものだと考えると、選択肢が限られますよね。

自分や家族の写真、子どもの描いた絵も、額装すれば立派なアートに変身しますよ。

たとえば。
旅行で撮った何気ない風景
季節ごとの庭の写真
子どもが幼い頃に描いた一枚

額に入れて壁にかければ、それはもう、家族だけの物語を語るアートになります。

暮らしの中で生まれる記憶の断片をインテリアに取り入れるって素敵じゃないですか。

アートは高額でなくていい。

小さな一枚から始めて、自分らしい感性で集めることで、日々の暮らしに豊かさを運んでくれるでしょう。