二世帯住宅を成功するための3つの条件

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

これまでに、いろんな二世帯の暮らしに関わらせていただいてます

ただ、私のところに相談に来られるご家族の多くが、最初に口にされることは。
「二世帯住宅って、本当にうまくいくんだろうか…?」

二世帯住宅は、親の将来も見据えつつ、子育てのサポートも受けることができるので、家族にとって素晴らしい選択肢の一つですよね。

でも同時に。
暮らしてみないとわからない「生活リズムの違い」「プライバシーの確保」など不安がつきまといます。
おそらく、二世帯住宅でうまくいかないケースの多くは、設計段階でこの不安と向き合わなかったことによることが多いんじゃないかと思います。

では、二世帯住宅をうまくいかせるには、何が必要でしょうか?
10年以上二世帯で暮らしてきた私の経験と、建築家として数々のご家族をサポートしてきた経験から、特に大切だと思う3つの条件についてお話したいと思います。

【家族の「距離感」をデザインする】
二世帯住宅がうまくいくかどうかは、間取りの良し悪しよりも「距離感」がカギです。

お互いの生活リズムを尊重できるか、そして必要な時に助け合えるか。
玄関を一緒にするか分けるか、水回りを共有するか分けるかなどは、正解がひとつではありません。

大切なのは、家族の性格や生活習慣に合った“心地よい距離感”を設計段階で明確にしておくことです。

【将来を見据えた「柔軟性」のある間取り】
子どもは成長し、親は年齢を重ねます。
今の家族構成だけを前提にしてしまうと、数年後に「使いにくい家」になってしまうことも。。

考えておきたいのは、ライフステージの変化に合わせて、使い方を変えられることです。

たとえば、今は子ども部屋として使う空間を将来は親の寝室にする、将来介護が必要になったら水回りを近くに移動できる。
そんな余白が、二世帯住宅の将来に向けた安心につながります。

【家族全員で「本音を共有する」】
最後に、最も大事なのは、当たり前ですが、家族間のコミュニケーションです。

親世帯も子世帯も、設計時点で遠慮して言えなかったことが、暮らし始めてから大きなストレスになることも。。

「玄関は分けたい」「洗濯は別にしたい」「週末は家族だけで過ごしたい」
最終的にどうするのかは別として、本音を我々設計士に伝えてもらえるといいと思います。

我々が、その本音をもとに、両世帯が納得いく形を見出して、両世帯との調整をしていきます。
本音を共有することプロセスは、とても大事ですから。

二世帯住宅は、正しい準備と設計があれば、家族の絆を深め、日々の暮らしを豊かにしてくれる家になります。

「本当にうまくいくの?」と迷った時は、二世帯の暮らしの実体験をもつ設計に相談してみてください。
家族の未来を笑顔でつなぐ二世帯住宅、一緒に形にしていきましょう。

二世帯住宅でお困りの方は、こちらのサイトをご覧になってみてください。

https://www.oyakura.com/